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医薬業界向けセールス支援ソフトのデンドライト ジャパンの新社長に川・信也氏が就任

1999年12月28日 00時00分更新

文● 編集部 中野潔

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米デンドライト インターナショナル社は、日本法人のデンドライト ジャパン(株)の社長に川・信也氏が就任したことを発表した。川・氏は、米国本社の副社長も兼ねる。


デンドライト ジャパン(株)の社長に就任した川・信也氏

デンドライトは、医薬業界を中心に、一般消費財業界などに、セールス支援ソフト、いわゆるSFA(Sales Force Automation)、同社でSFE(Sales Force Effectiveness)と呼ぶ分野のソフトを提供している。'86年に設立。'95年にNASDAQに上場した。オーストラリアで創業したが、現在の本拠地は、米国である。

デンドライトのソフトの特徴は、ノートパソコンの中に完結した形で構成できること。オンラインで、中央のデータベースにつなぎながら検索するのは、在庫確認など、ごく一部の機能に絞った。

営業担当者が客先で仕入れた情報は、オフィスに戻ってから、“同期マネジャー”と呼ぶサーバーで、中央のデータベースを更新する。営業担当者が出掛けるときには、再び“同期マネジャー”を通じて、ノートパソコンの内容を更新する。このように、“レプリケーション”を基本にしたシステムのため、ユーザー数が多くても、中央のデータベースの負荷のせいで遅くなるということがない。数千人規模のユーザー(営業担当者)を抱えるユーザー企業もある。

システムは、UNIXを搭載したバックエンドのマシン、Windows NTを搭載した“同期マネジャー”マシン、各1台ずつと、営業担当者用ノートパソコンからなる。価格は、バックエンドマシンなどのソフト込みで、基本ソフトが1ユーザー当たり1250ドル(12月末時点の価格)。これに、顧客情報ソフト(12月末時点で1ユーザー当たり175ドル)、コンタクト履歴/コンタクト計画(同、同)、ターゲティング(同、同)などの機能モジュールを加えてシステムを構築する。

全世界で150社以上、約7万ユーザーの実績を誇る。日本では、武田薬品工業の約1500ユーザーを筆頭に、約6000ユーザーが利用している。日本の本社は、大阪の製薬会社街の近くに位置している。

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