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【週刊京都経済特約】世界中どこでも“構内放送”--星和情報システムが開発、災害アナウンスにも威力

1999年12月27日 00時00分更新

文● 週刊京都経済

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大手電気機器メーカー、星和電機(城陽市)の子会社、星和情報システム(京都市下京区中堂寺南町、荒木武彦社長)は、インターネット経由でどんな遠隔地でも構内放送が可能になる音声伝達システムを開発した。音楽ソフトの配信用などに急速に普及し始めている「MP3」という音声圧縮技術を応用したもので、災害発生時の広域アナウンス設備や遠隔地の工場への音声通知システムなどの用途を想定している。インターネットの先端技術を在来型の用途に応用した例として注目されそうだ。

システムの仕組みは、マイクに向かって発した音声をMP3規格でデータ圧縮してインターネットで送信、受け手側でデータを復元して音声として出力する。インターネットに接続できる環境であればどこでも使うことができ、本社から国内外各地の事業所、工場に音声での通知ができる。

従来も音声を遠隔地に届ける技術はあるが、同社のシステムは端末一台当たりの単価を10万円程度に抑えたのが大きな特徴。これにより、自治体や中小企業でも容易に導入することが可能になった。

2000年春頃に発売し、当初年間1000セットの販売と、100件程度の導入コンサルティング受注を見込んでいる。

星和情報システムは星和電機の社内ベンチャーとして95年に設立。オープンシステム構築のコンサルティングとインターネットとデータベースを組み合わせたソフト開発を得意分野にしている。


記事の転載にあたっては、外来語の表記など用字用語の一部のみをASCII24の表記に合わせて書き換えた。その他はすべて原文のまま。

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