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【週刊京都経済特約】シスネット筆頭株主にアイフル、開発力強化狙う

1999年12月24日 00時00分更新

文● 週刊京都経済

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電話とコンピューターを連動させる技術に強いベンチャービジネスのシスネット(京都市南区吉祥院池ノ内町、大迫健治社長)は、消費者金融大手のアイフル(京都市右京区西院東貝川町、福田吉孝社長)に対して第三者割当増資を行ったと発表した。これによりアイフルはシスネットの発行済み株式の37.4%を保有し筆頭株主になった。シスネットは資金力を増強して技術開発力の強化を狙う。アイフルはネットワークを通じた個人向け金融サービスを強化する。

シスネットはこのほど新株785株(額面5万円)を発行し、このうち780株をアイフルが総額9360万円で取得した。これによりアイフルが大迫社長に代わって筆頭株主になった。アイフルはシスネットが来年1月に発行する転換社債をほぼ全額引き受ける方針で、資金面でフルにバックアップする体制をとる。

シスネットは80年代に「FAXボックス」と呼ばれるファックス配信システムを国内で初めて実用化した有力ベンチャー。その後、同じ技術の系列にあるコンピューターと電話回線を結びつける技術(CTI=コンピューター・テレフォニー・インテグレーション)全般で技術競争力をもっている。また、電話会社と契約して、全国レベルのインターネット通信網を独自に構築、最近は米国と台湾にも同通信網を拡げて付加価値通信サービスにも乗り出していた。1998年度の売上高は7億251万円、経常利益197万円だった。

記事の転載にあたっては、外来語の表記など用字用語の一部のみをASCII24の表記に合わせて書き換えた。その他はすべて原文のまま。

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