米アドビシステムズ社は16日付け(現地時間)で、同社の'99年会計年度('99年12月3日締め)の決算結果を発表した。売上は10億1500万ドル(約1035億円)で、初めて通年の売上が10億ドルを超えた。また同社社長で共同設立者のチャールズ・ゲシキ(Charles
M.Geschke)氏が2000年3月に退任し、現会長兼CEOであるジョン・ワーノック(John
E.Warnock)氏が社長を兼任することも発表した。
同社によると、'99年度の売上は10億1500万ドルで、前年に比べ16パーセントの伸びとなった。'99年度の純利益は2億3780万ドル(約243億円)で、前年同期に比べ126パーセントと大幅に伸びた。また'99年度第4四半期の売上は2億8180万ドル(約287億円)で、純利益は9740万ドル(約99億円)だった。
同社のリリースで、会長兼CEOのワーノック氏は、「ウェブコンテンツ制作と配信を行なうための製品に対する需要が高まり、すべてのアプリケーション製品の売上が好調だった」と述べている。また2000年度の目標として、年間売上20パーセント増と、売上に対する営業利益率を30パーセントにすることを掲げている。
また社長を退任するゲシキ氏はリリースの中で、「退任の決断は決して簡単なものではないが、アドビシステムズを育てた社員と顧客に感謝し続ける」とコメントしている。