シーエスケイネットワークシステムズ(株)(CSKネット)は20日、サイトデザイン(株)やマイクロソフト(株)ら6社と協同で、BtoC(企業から消費者へ)向け電子商取引(EC)サイトのASP(Application
Service Provider)サービス“One Week Commerce”を2000年2月1日から開始すると発表し、同日、都内で記者会見を開いた。ECサイト構築ソフトや決済システム、サーバーなどサイトを運営するために必要なソフトとハードをワンストップで提供するサービスパッケージで、「最短1週間でサイトを立ち上げることが可能な上、コストも低く抑えられる」としている。
 | One Week Commerceを説明するCSKネット副社長の日野成昭氏 |
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One Week Commerceは、オンラインショッピングなどBtoC向けECサイトの構築に必要なソフトやシステムをトータルに提供するASPサービス。同サービスでは、(1)ASP機能、(2)ECサイト構築機能、(3)クレジット決済機能、(4)マーケティング機能、(5)オークション機能、(6)ハードウェアサポート、(7)サーバーソフトのサポート、の7機能が提供される。
同サービスでECサイトを構築する場合、ユーザーは商品の説明文や画像を用意する。ウェブブラウザーでECサイト構築ソフトを提供するサーバーにアクセスし、ウェブ上で店舗のデザインを選び、用意したデータファイルをサーバーに転送すれば、サイトが出来上がるという。決済方式はクレジットカードや代金引換郵便、銀行振込など5方式に対応。提供されるログ解析ツールから得た情報をマーケティングに活かしたり、リアルタイムオークション機能をサイトに取り入れることも可能だ。
ECサイト立ち上げに必要なこれらの機能は、一般的には各ベンダーと個別に契約する必要があるが、このサービスではほとんどの機能が1ヵ所で提供されるため、サイト構築に関わる手間と費用が抑えられるという。カスタマイズなしの場合、「1週間でサイトを開設できる」(CSKネット副社長の日野成昭氏)としている。
料金は、システム環境とサイト構築ツールの利用権が提供される“基本サービスセット”が初期登録費用30万円、運用料金が月額6万3000円(購入件数200まで)。基本サービスセットにクレジットカード決済サービスとログ分析サービスが付属する“フルサービスセット”が、初期登録料金30万円、運用料金は月額9万9000円(購入件数200まで)。両セットとも、購入件数が200を超えた場合は、1件当たり150円の支払いが発生する。
同サービス実施に当たっては、CSKネットが全体の窓口とサーバー運営などシステム部分を担当する。ECサイト構築ソフトは、サイトデザイン(株)の『コマースサイト・ビルダー』を使用する。決済はサイバーキャッシュ(株)が担当し、ログ分析ツールは(株)フロントライン・ドット・ジェーピーが提供。オークション機能は(株)シーエスケイ・エレクトロニクスが運営するサイトの機能を利用し、サーバーのハードウェアはコンパックコンピュータ(株)、サーバーアプリケーションはマイクロソフト(株)が提供する。
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| 左からCSKネット副社長の日野氏、サイトデザイン副社長の小林隆夫氏、サイバーキャッシュ取締役の松井真治氏 |
記者会見には、同サービスで提携した7社の代表が出席。CSKネット副社長の日野氏は、「ECサイトを構築するには知識と費用、期間と手間がかかるのがネックだったが、One
Week Commerceなら最短1週間と時間をかけず、また先行する同様のサービスと比べ10分の1以下の費用で開設することが可能になる」とメリットを強調。“楽天市場”といったショッピングモールとの棲み分けでは、「モールの規約の制約を受けずに独自のサイトを持ちたいユーザー向けに考えている」という。
売上げ目標として、「初年度の契約500サイト、売上5億円を掲げ、3年間で1000サイト、売上30億円を目指す」とした。将来的には、CRMやSCM、ERPなど企業向けシステムのASPサービスも展開していくという。
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| 左からフロントライン・ドット・ジェーピー社長の藤元健太郎氏、CSKエレクトロニクス取締役の藤澤整氏、コンパックコンピュータ営業企画統括本部・NSeBソリューション企画推進本部本部長の白倉俊雄氏、マイクロソフト常務の大浦博久氏 |
