イーエムシージャパン(株)は16日、SAN(Storege Area Network)を一元管理するツール『EMC
ControlCenter』を発売した。同社の大規模ストレージ製品『Symmetrix』シリーズなどで構築されたストレージネットワークをモニターし、各ストレージの負荷を平均化するといったパフォーマンスチューニングが自動で行えるという。価格は262万5000円。
『EMC ControlCenter Console』 |
EMC ControlCenterは、SANをローカル/リモートサイトから一元的な管理を可能にするツール。『EMC
ControlCenter Console』を核とし、SANの監視や構成管理、チューニングや運営のプランニングを目的とした7つのツールで構成されている。
EMC ControlCenter Consoleは、ストレージネットワークの構築状況をグラフィカルに表示。表示されたストレージをマウスでクリックしてそれぞれの管理ユーティリティーを起動させたり、各ストレージの使用状況をグラフ表示で監視するといったことが可能という。またFibreChannelスイッチやHubの管理にも対応している。
また『Symmmetrix Optimizer』は、各ストレージのパフォーマンスを常にチェックして、ネットワークのボトルネックを発見。負荷の高いディスクのデータを、比較的負荷が少ないディスクに移し、全体の負荷を平均化するといった調整作業を自動的に行なうという。
またEMC ControlCenter Consoleは、米ヒューレット・パッカード社や米チボリシステム社などのツールと、管理情報をやり取りすることも可能になっているという。
同社マーケティング本部プロダクトマネージャーの菊地宏臣氏は、「電子商取引の展開やインターネットアプリケーションの増加で、企業が抱えるストレージ容量は増え続けているが、スキルを持つ管理者が付則している上、管理ツールも細分化するなど、SANの管理には課題も多い。EMC ControlCenterを使うことで、管理コストを大幅に低く抑えることができる」と製品のメリットを強調した。
同社マーケティング本部プロダクトマネージャーの菊地宏臣氏 |