今後6年のデジタルTV市場は期待薄?――IDC Japanが予測

IDC Japan(株)は16日、デジタルTV市場の動向について発表を行なった。発表の内容は“デジタルTV市場調査レポート”として報告されているもので、世界のデジタルTV市場予測やデジタルTVディスプレーの価格推移予測、STB(セットトップボックス)市場予測、地域別の需要ポテンシャルなどを含むもの。それによると同社では、2006年までの世界市場規模は約1760万台にとどまると予測しており、デジタルTVが家電ビジネスの中核に位置するまで普及するのは、2006年以降になるという。

市場の拡大が期待できない結果が導かれた要因として、コンテンツ(番組など)の不足とデジタルTVの価格、放送局サイドの広告収入面の不安などを挙げている。デジタルTVビジネスを成功させるためには、メーカーが協力体制を敷き、ソフト開発側とハードウェアベンダー側との間で積極的な提携関係を築くことが必要になるという。また、広告収入を確保できる新しいビジネスモデルの確立も急がれるとしている。

• IDC Japan