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新東通信、“iモード”向けコンテンツ事業を発表

1999年12月14日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)新東通信は14日、都内で記者発表会を開催し、エヌ・ティ・ティ移動通信網(株)の携帯電話向け情報サービス“iモード”対応のコンテンツ事業として、情報サイト“モバイルi(アイ)ランド”とサーチエンジン“SCOP!(スコップ)”を開始すると発表した。



新東通信は愛知県名古屋市に本社を置く広告代理業者で、すでに8月8日に、東海地区向けにエリア情報を中心とした無料の会員制iモードコンテンツサービス“しゃっちータウン”を展開している。

今回発表されたモバイルiランドは、このしゃっちータウンの東京版“お江戸タウン”・大阪版“なにわタウン”を2000年1月12日に開設するのに伴う、会員制エリア情報サービスのコンテンツブランド名。モバイルiランドでは、2000年4月をめどに、北海道、東北、中国、四国、九州の各地方でも順次同様の情報サービスを展開する予定という。

モバイルiランドで提供される情報は、各エリアの情報出版社と提携して展開するタウン情報や、占い、ゲームなど。また、ユーザーから寄せられた情報を提供するメニューも用意される。

モバイルiランドの情報を利用するには、登録(無償)する必要がある。登録ユーザーには、モバイルiランドの情報が見られるだけでなく、メールマガジンの購読、抽選によるプレゼントなどが提供される。

また、カタログなどの資料請求や予約サービスを利用する場合、住所や電話番号などの情報を個別に入力しなくてもすむほか、アクセス数に応じた“マイレージ”サービスにより、ポイントに応じて“ガラポン”(福引き)を引くことができたり、キャラクターが成長するといった仕組みが用意される。

なお、モバイルiランドの利用はiモード対応の携帯電話からに限られる。

モバイルiランド事業からの収入は、コンテンツサービス提供を行なう企業からのサイト登録料と、サイトの制作費によって得る仕組みだが、将来はユーザーに対しての商品販売も行ないたいとしている。モバイルiランドへの登録料は、現在のところ「決まった額というものはなく、それぞれのケースで話し合いにより決定している状態」(梅村取締役)という。

なお、全国展開にあたっては、新東通信が中心となって8月に17社によって結成された、地方の広告代理店ネットワーク“スマート・システム”を活用していくという。

8月から開始しているしゃっちータウンの登録状況は、最初は企業のみであったが、徐々に個人で登録したいという要求もでてきて、現在は企業サイト9に対して個人サイト1という割合という。

また、同時にiモード対応のウェブサイトを検索できるサーチエンジン“SCOP!”を年内に開始すると発表された。

SCOP!は、モバイルiランドと異なり、登録なしで誰でも利用可能なサーチエンジンで、iモード対応携帯電話のほか、パソコンでも利用できる。SCOP!内にはサーチエンジンとしてのコンテンツだけでなく、プレゼントへの応募や掲示板システムといったコンテンツも用意される。

SCOP!のサーチエンジンへの登録に関しては、企業、個人を問わず無料で行なえる。現在は、年内のサービス開始を前に約3000サイトあるiモード対応ウェブサイトに対して、「登録を依頼するメールを出している状況」(小林氏)で、開始時で「登録数1000を目標としたい」という。

iモード対応サイトを対象としたサーチエンジンでは、ウェブサーチエンジン“インフォシーク”を展開する(株)インフォシークの“iseek(アイシーク)”や、個人が運営するサーチエンジンが6つ程度ある。これらの先行するサービスに対しては、SCOP!に登録してもらった個人サイトに関しては、モバイルiランドへの登録料を無料にすることや、サイトのコンテスト、サイト運営支援金の提供などといった優遇措置を考えているという。

SCOP!の事業収入は、バナーからの広告収入に頼るとしているが、料金体系などについては現在検討中という。

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