東日本電信電話(株)(NTT東日本)と西日本電信電話(株)(NTT西日本)は9日、ADSL技術を利用した定額制インターネットアクセスサービス(ADSL接続サービス)を、12月下旬より試験サービスとして提供する予定と発表した。
ADSL接続サービスは、インターネットに接続する回線として、上り下り非対称な伝送速度で提供するサービスのこと。
試験サービスは、地域と期間を限定して、技術検証や保守運用の確認および需要動向などの調査を行なうという。同社がADSL装置を設置して顧客にADSL接続を提供するサービス(第1種サービス)と、同社と相互接続協定を締結しているISPなどのADSL装置と同社の加入者回線を同社収容局内の主配線盤で接続して顧客に提供するサービス(第2種サービス)を試験するとしている。
設備構成イメージ図 |
第1種、第2種サービスともに、加入者電話と加入者回線を共有するタイプ(タイプ1)とADSL単独のタイプ(タイプ2)がある。
伝送速度は、第1種サービスが下り最大512kbps、上り最大224kbps、第2種サービスはISPの契約によるとしている。ISDNなどと加入者回線を共用することはできない。
サービスの提供期間は、12月下旬より概ね1年間程度という。試験期間中の月額料金は、以下のようになっている。別途に契約料800円と工事費が必要。
サービスの種類 | 回線使用料 |
ADSLモデム・スプリッタ使用料 |
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第1種サービス |
タイプ1 |
4300円 |
800円 |
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タイプ2 |
6000円 |
700円 |
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第2種サービス |
タイプ1 |
同社がスプリッタを設置 |
1000円 |
100円 |
ISPがスプリッタを設置 |
800円 |
- |
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タイプ2 |
2600円 |
- |
提供地域は、下記のNTT収容局のエリア。
(1)東京都--茅場兜収容局、青山収容局、三田収容局、四谷収容局、淀橋収容局、池袋収容局(東京都中央区、港区、新宿区、渋谷区、豊島区)、(2)大阪府--大阪中央収容局、東収容局、大阪北収容局、北収容局、大阪淀川収容局(大阪市中央区、北区、淀川区)、(3)大分府内収容局(大分市)。