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オムロン、プリンターを使った紙幣偽造を防止する技術を発表

1999年12月07日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

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オムロン(株)は6日、パソコンを利用した紙幣偽造を防止する技術に関する発表を行なった。この技術は、画像認識ソフトウェアモジュールをプリンターに搭載することで、紙幣の印刷を禁止するもの。スキャナーを利用して作成した紙幣のイメージを、そのままインクジェットプリンターで出力しての“紙幣偽造”を禁止する。

ユーザーが、プリンターを利用して印刷するたびに、プリンターに内蔵された画像認識モジュールが、出力画像情報を解析する。もしも、出力画像に、紙幣のイメージが含まれていた場合、プリントを中止した上で、パソコンのディスプレーに警告を表示するという。この画像認識は、同社が'92年に開発した“ファジーパターンマッチング技術”を応用したもの。印刷画像の認識はごく短い時間で完了するとしており、プリンターに実装するモジュールは1ドル(約100円)程度で供給できるという。

同社は、'63年に偽札鑑別機の開発を始めて以来、現金自動預金支払機(ATM)など、紙幣に関する技術開発を続けてきた。同社は、国内外においてカラーインクジェットプリンタを使用した偽造紙幣が急増してきたことを受けて、この画像認識技術の開発に取り組んだという。

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