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オラクル、国内におけるASP事業に着手

1999年12月07日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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日本オラクル(株)は7日、ERP(統合業務パッケージ)およびCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)ソフトである『Oracle Applications』を基盤とし、日本国内でのASP事業の展開を開始すると発表した。事業開始にあたり、同社はSIベンダーを中心に“ASP(Application Service Provider)パートナー”企業を募集する。ASPパートナー企業は、『Oracle Applications』を利用し、ユーザー企業に対してネットワークでアプリケーションを提供するというもの。ASPパートナーとして、伊藤忠テクノサイエンス(株)や(株)NTTデータなど、現在21社が参加を予定している。

左から代表取締役社長の佐野力氏、常務取締役の吉田明充氏
左から代表取締役社長の佐野力氏、常務取締役の吉田明充氏



オラクルが、パートナー企業が提供するサービスのユーザーとして想定するのは、情報システムを運用するための環境や人的資源が整っていない中堅企業や、新興企業など。オラクルがパートナー企業に対し『Oracle Applications』のライセンスを販売し、ASPパートナー企業はその上にアプリケーションやメニューを加えて、ユーザー企業に販売する。『Oracle Applications』のクライアントアプリケーションがウェブに対応しているため、ユーザー企業はウェブブラウザーを通じて、財務会計や人事管理といった基幹業務システムの利用ができる。サーバーやシステムの運用は、パートナー企業が担当する。

今回、各パートナー企業によるサービスの詳細は公表されていない。オラクル常務取締役の吉田明充氏は、サービスの開始時期について「2000年の1~3月期にサービスが可能になる企業が4~5社程度。また、年内にサービスを発表する可能性がある企業もある」と語った。

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