ロータス(株)は6日、ロータススクリプト基幹アプリケーション構築ツール『ロータス
ESB R3.0』(エンタープライズソリューションビルダー)の販売を、17日に開始すると発表した。これは、国内市場向けの『ロータス
LSCube』をバージョンアップしたもので、新ブランドとして世界市場向けに販売される。
同製品は、ロータススクリプトを使って、ドミノサーバーとRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)やERP(統合業務パッケージ)などの基幹システムを、双方向に連携させた業務アプリケーションの開発・実行環境を提供する。複数のトランザクションを同時並行処理するサーバーアプリケーションを効率的に開発できるという。これにより、ノーツクライアントやウェブブラウザーから、受注発注処理などの大量データを扱うことができる。今回のバージョンアップでの機能強化は次のとおり。
ロータススクリプト以外に、DB2、Oracle、ODBCにそれぞれ対応したドミノコネクタを搭載する。これにより、DECS(Domino
Enterprise Connection Services)と同様に、ドミノアプリケーションから基幹システムのデータへのシームレスなアクセスが可能となる。
NT版では従来のDCOMに加えてCORBA/IIOPにも対応。HTTP通信機能の搭載により、ノーツやInternet
Explorerだけでなく、Netscape Communicatorなどのウェブクライアントから同じ業務アプリケーションの利用が可能になる。
IIOPに対応したリモート開発が可能になり、1台のサーバーに対して、複数の開発者がリモートで開発できる。また、データベースへの接続をメモリーに常駐させるコネクションプーリングを実現したという。
Windows NT版の価格は、開発クライアント『ESB デベロッパー』が15万300円、アプリケーション実行サーバーが34万9900円から。対応OSは、Windows
NT 4.0(Service Pack 3以降)。AIX版は、AIX 4.3.2以降に対応。なお、2000年2月に、Solaris版の発売を予定しているという。