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シチズンがインターネット上でオリジナルウォッチのデザインから注文までを行なえる新システムをスタート

1999年12月03日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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時計メーカー大手のシチズン時計(株)は、1日、オリジナルウオッチを製作するオーダーメイドシステム“時計工房マイクリエーション”に、ユーザーがウェブ上でデザインしてオーダーするオンライン受注システム“インターネット・マイクリエーション”を加えた。

腕時計収集を趣味にしている方は多いが、自分のパソコンでデザインした文字板が使えるこのサービスは、以前から注目されていた。今回、インターネットにフル対応することで、さらにユーザーの選択肢が増え、ユニークな使い方も出てきそうだ。

今回よりオンライン受注を開始するのは新モデルのウオッチ(男女ペア)で、質感のある鮮やかなアルミケースが特徴となっている。ケースは、ユーザーが作成したオリジナル画像にマッチするデザインで、マット調のブラック、ペールピンク、ラベンダーブルー、ペールグリーン、ブラウン、光沢のあるシルバーの6色を用意している。また、バンドにはケースと同色の高級革バンドを採用し、デザインの幅が広がった。

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新システムは、従来のCD-ROMとフロッピーディスクを使った申込方法の煩わしさを解消し、ウオッチのデザインからオーダーまで一貫してウェブ上で処理できるのが特徴。

従来は、インターネット経由でデザインソフト(CD-ROM)を申し込み、そのCD-ROMを使ってデザインしたウオッチのデータをフロッピーディスクに保存し、同社に返送するというオーダーシステムだった。これまでのシステムには、オフラインでじっくりデザインができる、という利点はあるが、フロッピードライブを持たないマシンを使用しているユーザーや、インターネットからその場で注文をしたいと思うユーザーにとっては、煩わしさがつきまとっていた。

今回、一連のデザインとオーダーがウェブ上で行なえることになり、こうしたユーザーにとっては煩わしが解消され、すべてのユーザーにとっては選択肢が増えた。

申込みの手順としては、まず、同社のウェブサイト“インターネットマイクリエーション”にアクセスする。ここでウオッチの各パーツ(ケース、バンド上下、リュウズ、尾錠、針、文字板など)を選択する。文字板に関しては、あらかじめユーザーが好みの画像(JPEG形式のみに対応)を作成してアップロードし、オリジナル文字板を作成することもできる。すべてのパーツ設定が済んだら、“送信”ボタンを押してデータを送る。

代金の支払いは、クレジットカード、郵便振替のいずれかを選択できる。受注後、同社でオリジナルウオッチを作成し、約10日後にはユーザーの手元に届くというわけだ。

このサービスを利用するにはInternet Explorer 4以上またはNetscape Navigator4以上が必要。また、Macintosh版のInternet Explorerには不具合が報告されているので、Macintoshを使う場合は、Netscape Navigatorの利用を奨めている。また、このサービスでは全般にわたってJavaScriptが利用されているので、ブラウザーの設定は、JavaScriptを有効にしておく必要がある。

なお、従来のウオッチ(6500円~1万2500円)のデザインCD-ROMについては、12月1日にバージョンアップし、オーダーに関してはこれまでのフロッピーディスクによるオーダーに加えて、オンラインによるオーダーが可能になる。通信回線の状況や通信料金が気にかかるユーザーは、CD-ROMを入手して、じっくりデザインに取り組むこともでき、その場でインターネットからオーダーできる。

これからクリスマスシーズンに向けて、記念の写真などを文字版にしたオリジナルウォッチをプレゼントしてみるのも楽しいかもしれない。

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