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NTT-ME、xDSLサービスを12月に提供開始

1999年11月29日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

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(株)NTT-MEは、電話用銅線を利用した高速デジタル伝送方式であるDSL(Digital Subscriber Lne)サービスを、12月にも開始することを発表した。基本的に中小企業やSOHOを対象に、定額制によるインターネット常時接続サービスを提供していく。また、ISP(インターネット接続サービス業者)を対象とした、DSLによるオープンネットワークも提供する。

DSL接続サービスの対象となるエリアは、NTT東日本ADSLアクセスラインの提供エリアである新淀橋、青山、三田、四谷、池袋、茅場兜の各地域。ネットワーク接続やコンテンツ配信など、6つのメニューについてサービスを提供していく。各サービスの提供価格の詳細は、NTT東日本ADSLアクセスラインの料金が決まり次第、発表するとしている。各サービスの詳細は、以下のとおり。

(1)“XePhion DSLアクセスサービス”――企業を対象としたイントラネット(エクストラネット)用のアクセスサービス。既存の電話用銅線を利用して、アクセスを提供する。利用料金は、市内15kmの距離で500kbpsのエクストラネットを構築した場合、約9万円前後となる予定。

(2)“DSLオープンISPネットワーク”――ISP向けのDSLネットワーク接続サービス。NTT-MEが用意するADSL拠点1ヵ所に接続するだけで全域へのサービスが可能となるのが特徴。光ファイバーベースで提供する都心部のIPネットワークの利用もできる。価格は、1加入あたり月額2000~2500円程度を予定している。

(3)“DSL高速インターネット接続サービス”――SOHOや家庭など一般ユーザーを対象とした高速インターネット接続サービス。既存の電話用銅線を利用することで、専用線よりも低価格な接続サービスを提供する。上り200kbps、下り500kbpsでサービスを開始し、将来的には、下り1.5Mbpsの提供を予定している。価格は、1加入あたり月額6000~3万円程度。

(4)“WAKWAK DSL コンテンツサービス”――同社が運営するISP“WAKWAK”のコンテンツを提供するサービスで、エンターテインメントやスポーツ、教育、ゲーム、ビジネスなどの情報を、DSL経由で配信する。WAKWAK DSL コンテンツサービスの利用は、“DSL高速インターネット接続サービス”への加入が前提となる。

(5)“DSL高速インターネットマンション”――インターネットマンションに対し、DSLによる高速な外部接続用回線を提供するサービス。通信速度は最大500kbpsとしており、利用価格は1入居者あたり、月額5000円程度を想定。

(6)“DSLトータルソリューションパッケージ”――DSLを採用したネットワーク構築を考えるISPや通信事業者を対象とした、サポートサービス。コンサルティングやアウトソーシング、メンテナンスなどのサービスを提供していく。

今回発表されたDSLサービスは、将来的にDSLサービスから光ファイバーネットワークへのスムーズなサポートを保証するもの。また、MDF(Main Distributing Frame)接続が実現した場合、NTT-ME独自の設備で、さらに高速なDSLサービスの提供も予定している。

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