LEGO-MUG:LEGO MINDSTORMSの愛好者が、ユーザー同士の交流とユーザーの拡大を目的に作った会。 |
同フェスティバルの終了後、同じ会場でMINDSTORMSを扱う日本語のウェブサイトとして人気を集める“MINDSTORMS情報局”がウェブ上で主催する“お気軽コンテスト”に参加したロボットが一堂に会して、“お気軽コンテスト大集合”も開催された。今回は、こちらのイベントをメインにレポートする!
第2回MINDSTORMSフェスティバルでは、実際にMINDSTORMSを組み立てることのできる体験コーナー、“遊園地”をテーマに、ユーザーが作った作品の人気投票を実施。フェスティバル当日の投票のほか、11月24日夕方頃からLEGO-MUGのウェブサイト上でも公開され、メールでの投票を受け付ける。
ウェブ上では見ることができない リアルな動きに感嘆の声!
MINDSTORMSお気軽コンテストは、Jin Sato氏のホームページ“MINDSTORMS情報局”で開催され、すでに今回で4回目。回によってルールなどは変わるが、4回目はMINDSTORMSが入っている箱で作られたコースを、タッチセンサーなどを使い、どれだけ早くゴールできるかを競うコンテスト。使用するキットや、コースの違いにより、4種類のクラスが設けられている。“お気軽コンテスト大集合”は、いままでウェブ上でしか見ることのできなかった、参加者のロボットと、実際の動きを間近に見ることのできるチャンス! カナダから駆けつけた主催者のJin Sato氏と、持田氏による進行で、各ロボットの紹介と、走行が発表された。
エントリークラス
初心者でも参加できるクラス。Robotics Invention System の*RCX1個と、LEGO純正の部品を使って組み立てたロボットで、MINDSTORMSの箱を利用したコースの5周のタイムを競う。エントリー数も36ともっとも多かった。会場ではエントリーした人の中から、9体のロボットが登場。1位のVTR氏の“Fire Storm2”の、無駄のない動きにJin Sato氏も「日本のMINDSTORMSユーザーのレベルは日々あがっている!」と語った。VTR氏も「MINDSTORMSはアイディアとの出会いが全て、今回はいいアイディアに出会えてよかった」とのコメント。RCX:8bitCPUや電池などを内蔵する、MINDSTORMSの頭脳に当たる部品。
VTR氏の“Fire Storm2”。コースを美しい弧を描いて走る姿には、感動! |
エキスパートクラス
上級者向けのクラスで、コースもエントリークラスのものに、ビデオテープの障害物や、8の字走行などがプラスされて、難易度もアップ。RCXのモジュールを複数使うことや、他のMINDSTORMSセットにあるコントローラーとの組み合わせも可能。エントリーの中から6つのロボットが登場した。1位はエントリークラスでも大活躍のVTR氏のロボット“Fire Storm3(クワガタ君)”。また、10位の五十川氏作の“棺桶は街を彷徨う”は、その速さではなく、計算された緻密な動きで「スピードではなく、動きをデザインできるMINDSTORMSの良さが生かされている」と評価されていた。VTR氏の“Fire Storm3(クワガタ君)” |
五十川氏の“棺桶は街を彷徨う”、動きのデザインが圧巻。 |
DDKクラス
DDKとは、今年9月にアメリカで発売された、Droid Development Kit(通称ドロイドキット)のこと。このDDKを使って作ったロボットを使い、同キットの箱を使って作られたコースで競われる。DDKの特長でもある、懐中電灯を使った誘導などが見られた。1位はぴこ氏の“スニフ0”。Joe氏の4足歩行ロボ“アルジャーノン”も、コースをうまく周るように工夫されていて注目された。ピコ氏の“スニフ0” |
RDSクラス
パソコンを使わずにプログラムができる、Robotics Discovery Setを使うクラス。1位はpie氏の“GangGangPitat”。モーターのパワーと電池の寿命を計算して、セッティングの妙を発揮していた。
pie氏の“GangGangPitat”。お子さんもお父さんの優勝に大喜び! |
参加者がロボットの調整をしている間には、Jin Sato氏と持田氏のトークや、参加者の自己紹介などがされ、和気あいあいの雰囲気。また、プレイステーションで利用するポケットステーションを、MINDSTORMSのリモコンとして使えるように工夫しているという大技を披露する人も見られた。
各々自宅でタイムを計っているため、会場の床が参加者の自宅と違うことで、ハプニングもあったが、作者自身がロボットのシステムを説明して、実際に動きがみられたのは大きな収穫だった。
今後もウェブ上で“お気軽コンテスト”は開催される予定で、海外からの参加も受け付ける予定とのこと。