(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は25日、北海道札幌市の北署が同日、ゲームソフトを無許可でウェブサイト上にアップロードしていた札幌市の男子大学生(21)を、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで、札幌地検に書類送検したと発表した。ソフトウェアの公衆送信権侵害事犯としては全国で4件目、ゲーム専用機用ソフトを対象とした事犯の検挙としては全国で初めて。
大学生は、(株)カプコンの『ロックマン7宿命の対決』や(株)スクウェアの『ファイナルファンタジーVI』などのゲーム専用機ソフトを、著作者の許諾を受けずに米国プロバイダーのサーバー上にアップロードし、同大学生の運営するウェブサイトからダウンロードできるようにしていた。
また、これらのゲームソフトをパソコンで動作させるためのエミュレーターソフトもアップロードしていたほか、一見ではソフトウェアがアップロードされていることが分からないような偽装工作もしていたという。大学生は、昨年10月からこれまでに約180本以上のソフトをアップロードしていた。
本事犯に関して、カプコン、(株)コナミコンピュータエンタティメント大阪、スクウェア、任天堂(株)の4社は鑑定作業を行なった上で、告訴を検討している。