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東京大学の天文シミュレーション専用コンピューター“GRAPE-5”が、IEEEゴードン・ベル賞を受賞

1999年11月24日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

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並列計算機を科学技術計算に応用して優れた性能を出したグループに対して与えられる“ゴードン・ベル賞”を、今年は東京大学助教授牧野淳一郎氏を中心とした研究グループが受賞した。

ゴードン・ベル賞は、IEEE Computer Society(米国電気電子学会コンピューター協会)が運営しているもので、毎年、“実効性能”、“価格性能比”、“特殊応用”の3部門について表彰する。'99年の授賞については、16日から19日まで米国のポートランドで開催されていた“スーパーコンピューティング国際会議”(SC99)において発表された。

牧野氏ら研究グループが授賞したのは、価格性能比部門。天文シミュレーション専用計算機“GRAPE-5”を利用した天文シミュレーション(宇宙の大規模構造形成の多体シミュレーション)が、授賞の対象となった。GRAPE-5システムは、総額470万円で、実効性能は5.92Gflops(ギガフロップス: 1Gflopsは秒間10億回の計算速度)。価格性能比は1Mflops(メガフロップス)あたり7.3ドルを達成した。

GRAPEシステムは、東京大学が'89年から開発している天文シミュレーション専用計算機。同大学は、'95年と'96年にも“GRAPE-4”によってゴードン・ベル賞を受賞しており、今回で3度目の受賞となった。なお、牧野氏らは現在、新システム“GRAPE-6”を開発中であり、その基本システムは来年度中の完成を目指しているという。

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