(社)日本電子機会工業会(EIAJ)の主催で17日、映像・放送関連技術の専門展である“第35回
1999年国際放送機器展(Inter BEE'99)”が千葉・日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開幕した。展示会場では、ハイエンドノンリニア編集システムのアプリケーションを手がける大手2社、アビッドジャパン(株)とオートデスク(株)がブースを出し、アプリケーションのHD対応に関心が集まり、大勢の人を集めていた。
アビッドジャパン
アビッドブースの全景 |
アビッドは、Inter BEEの開幕に併せ、同社が扱うノンリニアデジタル編集システム2製品のHD対応予定を発表した。それによると、Windows
NT上で動作するノンリニア編集システム『SoftImage DS』のHD対応版を2000年夏に、ハイエンドのノンリニア編集システム『Avid
Symphony』のHD対応版を2001年内に出荷する予定という。
アビッドブースは、発売中のノンリニア編集システムや、『Softimage|3D』などのデモンストレーションを繰り返し行なっている。また、同社はInter
BEEの会期中、隣接するホテルニューオータニ 幕張の1室で“Avid Private
Show 99”を開催。そちらでは、HD対応のノンリニア編集システムや、“Sumatra”のコードネームで知られる『SoftImage|3D』の次期バージョンなど、試作段階のシステムの紹介が中心で、実機を使ったデモや、エンジニアを対象としたノンリニア編集システム関連の各種セミナーを行なっている。ただし、セミナーはすべて事前登録制となっている。
開発中のHD対応版『Avid Symphony』の画面が見られる |
ディスクリート(オートデスク)
ディスクリートのブース。SGIのUNIX OSであるIRIXをプラットフォームとした製品を展示している |
一方、オートデスクは、映像関係のアプリケーションを手がける部門“ディスクリート”として出展。ブースを2つに仕切り、エフェクトシステム『inferno
HD』や非圧縮ノンリニア編集/合成システム『fire HD』など、IRIXをプラットフォームとした製品群と、先日販売が開始されたばかりのデスクトップノンリニア編集システム『edit
5.0』や、3DCG・アニメーション作成ソフト『3D Studio MAX R3』といったWindows
NTをプラットフォームとした製品で分けて、同社の担当者やゲストユーザーによる製品デモを展開している。
デモンストレーションの中では特に、いち早くHDリアルタイム編集に対応した製品である『inferno
HD』と『fire HD』が、会場の注目を集めていたようだ。
ディスクリートのブース。ここではWindows NTをプラットフォームとした製品を展示している |