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東京めたりっく通信、DSLインターネット接続サービス内容を発表──個人向けは640kbpsで月額5500円

1999年11月12日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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東京めたりっく通信(株)は11日、東京都内で12月開始予定のDSL(Digital Subscriber Line)利用のインターネット常時接続サービスについて、その内容と利用料金などを発表した。これは、同社が10月18日に行なった、同サービス開始に関する発表について、詳細を明らかにしたもの。

東京めたりっく通信の小林博昭代表取締役社長
東京めたりっく通信の小林博昭代表取締役社長



東京めたりっく通信が提供するサービスは、通信の上りと下り方向で速度が異なるADSL(非対称型通信)と、同じ速度のSDSL(対称型通信)の2種類。このうち、*ADSLはユーザーが利用している東日本電信電話(株)の加入電話線に重畳(ちょうじょう)して利用する。

*ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line):一般のモデムと同じように、ユーザーが使用している一般電話回線にADSLモデムを接続して利用するのだが、ADSLモデムでは音声で利用しない帯域を利用するため、ADSLモデムで通信を行なっているときでも、音声電話の利用が可能となっている。このように音声とデータ通信を、1つの電話回線に相乗りさせること“重畳”という。

SDSL(Symmetric Digital Subscriber Line):SDSLの場合は、加入電話線に重畳して利用することはできないため、東日本電信電話から、電話線だけを借りて利用する形になる。このような、加入電話として利用していない電話線のことを指して“ドライカッパー”と呼ぶ。

また、サービスはさらに個人向けと法人向けに分けて提供される。個人向けではIPアドレスとして、プライベートアドレスを持つが、法人向けではグローバルアドレスが持てる。各サービスと価格を表に示す。

インターネット定額常時接続個人用サービス



  ADSL標準接続 ADSL高速接続
最大通信速度 下り640kbps/上り250kbps  下り1.6Mbps/上り270kbps
月額料金 5500円   8000円
加入料金 3万5000円
開通接続料   1万5000円
提供される
サービス
ウェブへのアクセス電子メール、NetNews 、
ウェブサーバーレンタル


インターネット定額常時接続法人用サービス



  SDSL標準接続 SDSL高速接続
最大通信速度 下り/上り768kbps 下り/上り2Mbps
月額料金 3万8000円 7万2000円
加入料金 9万5000円
開通接続料 5万円
提供されるサービス IP基本サービス(IPアドレスは8つまで)


 

ADSL標準接続 ADSL高速接続 ADSL超高速接続
最大通信速度 下り640kbps/上り250kbps 下り1.6Mbps/上り500kbps 下り6Mbps/上り640kbps
月額料金 3万2000円   5万5000円 15万円
加入料金 9万5000円
開通接続料 5万円
提供されるサービス IP基本サービス(IPアドレスは8つまで)


・個人サービスと法人サービスは、サービス形態の違いによるもので、実際の利用者が個人か法人かは問わない。
・個人サービスの場合、基本的にユーザー側の機器の設定はユーザー自身で行なうが、パソコンのセットアップから開通までを、別料金によるサービスとして行なう出張サービスも用意する。
・ADSL/SDSLモデムはレンタル扱いで、その料金は月額料金に含まれる。また、電話局側の工事代金などは開通接続料に含まれる。


なお、上記の料金は東京めたりっく通信に支払うもので、別途NTTに対して“電話線接続料金”を支払うことになる見込みであるという。ただ、この“電話線接続料金”がいくらになるかは、本日の時点ではNTTから提示がないという。東京めたりっく通信の小林博昭代表取締役社長によれば、「月額で数100円」程度になり、NTTの電話料金と一緒に徴収される形になるという。

また、SDSLによる接続に関しては、本日の時点ではNTTとの最終合意には至っていないというが、12月はじめまでにはサービスを開始できるとしている。さらに、東京めたりっく通信では、ネットワークオペレーティングセンター内で、サーバー貸しサービスやホスティングサービスの提供も検討しているという。

東條巌取締役会長
東條巌取締役会長



同社の東條巌取締役会長によると、ADSLモデムの場合、回線状況などによる速度のばらつきは大きいという。例えば、実験サービスが行なわれている長野県の“いなあいネット”などの場合では、昼と夜とで2倍ほども速度が違うこともあるという。

今回サービスを行なう東京の場合は、敷設されているNTT電話回線の*銅線の太さが長野のものより細いが、電話局からユーザーまでの平均距離は2km程度と短い(長野では5km程度)。ただ、ISDNのノイズの影響などもあり、「今回のサービスで提示した速度は“最大速度”であると認識して欲しい」(東條会長)という。サービスを申し込んだ場合、ユーザーのところで実際に開通試験を行なって、得られる速度が半分以下の場合は「あきらめてもらう」ことにするが、「それでもいい」というユーザーの加入を拒むことはしないという。

長野の実験が行なわれている地域では0.5mm径の銅線がほとんどだが、東京では大部分が0.4mmで、中には0.32mmのものも使われているという。

サービスが提供される電話局は、東京都内の四谷局、新淀橋局、茅場兜局、池袋局、青山局、三田局の6電話局。当初はそれぞれの局で750回線でサービスを開始し、1500回線ずつまで増やしたいとしている。サービス開始時期は、11月末から2000年3月末にかけて、設備工事が終わった局から順次開始予定で、サービスも提供できるものから少しずつ提供されるとしている。

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