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“オープンソースまつり'99 in 秋葉原”開幕--国内の有名コミュニティー10団体がその活動を紹介

1999年11月12日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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日本UNIXユーザ会、ぷらっとホーム(株)、日本Linux協会の3団体が主催となり、 “オープンソースまつり'99 in 秋葉原”が開幕した。日本の各種オープンソースソフトを扱うコミュニティーが一同に会し、活動紹介や実機を用いたソフトのデモなどを行なっている。会期は明日13日までの2日間。会場は東京・秋葉原の廣瀬本社ビル1階の“ヒロセイベントスペース”のほか、同じビルの地下1階、5階。

会場前。JR秋葉原駅から徒歩3分。中央通り沿い
会場前。JR秋葉原駅から徒歩3分。中央通り沿い



出展は以下の10団体。

日本Linux協会、Linux Japanese RPM Project、FreeBSD 友の会、日本NetBSDユーザーグループ、RT-Mach プロジェクト、日本ポストグレスユーザー会、Tokyo Perl Mongers、Rubyユーザコミニュティ、日本Sambaユーザ会、京都産業大学、ソースプログラム・アーカイブ・サイトSappy、Ladies' BSD User Group(女性 BSDユーザ友の会)。

特設ステージ
特設ステージ



出展団体は各ブースでの展示のほか、特設ステージを使った活動紹介/製品のデモンストレーションを展開する。また、無料・有料のセミナーを合計14コマ用意し、人気を集めている。12日のセミナーの目玉は日本Sambaユーザ会による“Samba日本語版の設定と運用ノウハウ”。なお、セミナーの終了後、同会場で日本Sambaユーザ会設立総会が開催される。

日本Sambaユーザ会


日本Sambaユーザ会のブース。展示会場の入り口にある
日本Sambaユーザ会のブース。展示会場の入り口にある



Sambaとは、Solaris/AIX/IRIX/Linux/FreeBSD/NetBSDなど10数種のUNIXおよびUNIX互換OS搭載マシンを、Windows NT互換のファイルサーバー/プリントサーバーにするオープンソースソフト。日本Sambaユーザ会は、メーリングリストを主体としたボランティアベースのグループで、Sambaの普及促進を目的とし、Sanbaに関する情報収集と公開、調査研究やワークショップの開催などを行なっている。同会の小田切耕司氏が今年9月に『Samba日本語版』をリリースし、1ヵ月で約2万アクセスがあったという。

実機を使ったデモ
実機を使ったデモ



小田切氏は、Sambaの魅力について、「現在は、自治体や学校、研究期間からの問い合わせが多く寄せられています。Sambaは、その導入によってTCO削減の効果が得られることが1つの特徴です。問い合わせをくださる方々は、Windows NTライセンス料が回避できること、管理者による遠隔操作が可能なことに特に興味を持たれているようです」と語った。初心者にもぜひ興味を持ってほしいので、ぜひ1度立ち寄ってほしいという。

・日本Sambaユーザ会
  http://www.samba.gr.jp/

FreeBSD 友の会


FreeBSD 友の会のブース
FreeBSD 友の会のブース



映画『The Matrix』のポスターが貼られているのは、FreeBSD 友の会。大手映像プロダクションの米Manex Visual Effects社が、『The Matrix』のレンダリングシステムにFreeBSD搭載のマシン32台を使用したという発表を受けてのもの。FreeBSD 友の会は、メーリングリストを主体に活動するボランティアベースのユーザーグループ。

FreeBSDを導入した『モバイルギア』
FreeBSDを導入した『モバイルギア』



同団体のブースでは、FreeBSDを導入した『モバイルギア』やタブレット型ノートパソコンなどを展示している。

・FreeBSD 友の会
  http://www.jp.freebsd.org/

「これだけのオープンソースコミュニティが並ぶイベントはこれが初めて」

“オープンソースまつり'99 in 秋葉原”主催者側によると、12日の昼過ぎの時点で約1000人以上が入場したという。ある主催者は、「これだけ多くのオープンソースコミュニティが顔を揃えるイベントは、今までないものでした。また、しかも幕張や晴海ではなく都心の秋葉原を会場にしたということも、意義深いと思います。特に一般の人に、これらの活動をぜひ知ってもらいたい」と語った。なお、今後のこうしたイベントの予定については、今回の結果を見てから考えたいという。

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