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【テストレポート】生ケーキがインターネット通販で買える!?--横浜・メロウガーデン

1999年11月12日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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インターネットセイバー(株)が運営するオンラインショップ“あら!?”では、生クリームの『いちごのショートケーキ』の通販が人気とか。生ケーキの通販とは聞いたことがなく、「ケーキの形や素材が普通と違うの?」「ホントに生ケーキが壊れずに届くの?」「ホントにおいしいの?」と、半信半疑の編集部。そこで、このケーキを製造している(株)メロウガーデンのケーキ工場で、ケーキ作りの現場を取材した。

ケーキができるまで--「ケーキの形や素材が普通と違うの?」

インターネットで販売されているケーキの形は、メロウガーデンのお店で売られているものと同じ。生クリームも、フルーツも、全く同じ素材を使っているという。その唯一の違いは、インターネット販売用のケーキが“ビスキー”を採用していること。ビスキーは、“クッキーよりもやわらかく、スポンジよりも堅い”という焼き菓子。ビスキーが、ケーキをぐるりと囲むことで形がくずれないように補強するという。

スポンジに黄桃をのせる。1台につき2個ぶん
スポンジに黄桃をのせる。1台につき2個ぶん



さらにスポンジをのせ、生クリームでコーティング。メロウガーデンのケーキの多くは、グランマニエを使用し、香りを出している
さらにスポンジをのせ、生クリームでコーティング。メロウガーデンのケーキの多くは、グランマニエを使用し、香りを出している



職人さんが、ケーキにビスキーを巻きつけている
職人さんが、ケーキにビスキーを巻きつけている



最後に、ビスキーの上に、トリコロールカラーのリボンをかける。これで、ケーキ本体はできあがり。

これがうわさの『いちごのショートケーキ』。ちなみに、いちごはアメリカ・サンフランシスコから空輸されたものを使用
これがうわさの『いちごのショートケーキ』。ちなみに、いちごはアメリカ・サンフランシスコから空輸されたものを使用



ケーキの梱包--「ホントに生ケーキが壊れずに届くの?」

次に、ケーキの梱包をチェック。まず、ケーキの形を保護する堅めの合成樹脂製のカバー“メロウパック”をかぶせる。このメロウパックの技術は特許出願中という。現在、通信販売を行なっているケーキは4種類。それぞれの形に合わせたカバーをつくるため、4つの金型を発注したという。

これは『チョコレートケーキ』。パッケージの形が、ケーキの飾りの形にピッタり合っている
これは『チョコレートケーキ』。パッケージの形が、ケーキの飾りの形にピッタり合っている



さらに、その上にエアパッキンを巻きつける。これで、箱の中に入ってもケーキが安定するというわけだ。

エアパッキンを巻きつける。ちなみに『いちごのショートケーキ』は、“横浜”ならではの味、名産品ということで、横浜の“ふるさと小包”にも認定されている
エアパッキンを巻きつける。ちなみに『いちごのショートケーキ』は、“横浜”ならではの味、名産品ということで、横浜の“ふるさと小包”にも認定されている



ケーキの配送方法は、郵便局の“チルドゆうパック”のみ。ケーキに限らず、商品がゆうパックに指定されるには、郵便局の審査を受けなければならない。配達先まで無事に届く商品かどうかチェックを繰り返し、配送中に破損したり、他の品物を痛めたりした場合、郵便局から断られてしまう。

この『いちごのショートケーキ』はゆうパックに指定されるために、北海道から沖縄まで、計1000台のケーキを使って配送実験を行なったそうだ。その結果、なんと1台も壊れずに先方まで届いたとか。

現在、“あら!?”では『いちごのショートケーキ』7号/5号、『チョコレートケーキ』7号/5号の販売を行なっている。価格は送料込みで4200円から6300円まで。また現在、クリスマスケーキの申し込みも受け付けている。代金の支払方法は現金振り込みのみで、配送後に現金振り込み用紙が届く。申し込み締切日は、配送希望日の10日前まで。『クリスマスケーキ』は、12月10日が一律で締めきりとなっている

『クリスマスケーキ』
『クリスマスケーキ』



「回転をあげることで、菓子職人の地位向上に繋がれば」

ケーキを製造するメロウガーデンは、19年前にイタリアンレストラン“イタリアントマト”の工場としてスタートした。そして12年前、フランチャイズから独立し、横浜・戸塚に2店舗構えるまでになった。

藤村さんご一家。会長夫人の道子さん(左)、会長の雅夫さん(中央)、社長の直子さん(右)
藤村さんご一家。会長夫人の道子さん(左)、会長の雅夫さん(中央)、社長の直子さん(右)



メロウガーデンを経営する藤村さんご一家に、ケーキの味についてお伺いしたところ“甘すぎない”ということが、おいしさの1つのポイントとか。会長の藤村雅夫さんにお伺いしたところ、「東京・神戸より3割程度甘さをおさえるというのが、横浜の味なんです」という。編集部で実際に注文し試食したところ、やはり“甘さがひかえめ”ということで男性から特に支持を得た。

『いちごのショートケーキ』は、オンラインショップ“あら!?”の看板商品の1つ。モニター募集のコーナーには、毎週1000通以上のメールが寄せられてくるという。藤村会長は、今後の目標について、「元々、ケーキの注文は日に3~4台だったのですが、ゆうパックの仲間入りをして、今では毎日7~8台の注文が来るようになりました。インターネット通販で、これを一気に10台にまでのばしたいです」と語った。

「メロウパックの開発にあたり、金型から注文しましたので、確かに苦しいときもありました。しかし、ゆうパックを使った通販をスタートさせたおかげで、こうして全国から注文が来るようになりました。この方式は付加価値も高いですし、工場の回転をあげることで、菓子職人の地位向上に繋がれば」

メロウガーデンで働く職人さん。藤村会長いわく「なかなか手つきがいい」とか。早い人で、専門学校卒業後、売り場1年、厨房1年、焼き(釜でお菓子を焼く)1年で、一人前になれるそうだ
メロウガーデンで働く職人さん。藤村会長いわく「なかなか手つきがいい」とか。早い人で、専門学校卒業後、売り場1年、厨房1年、焼き(釜でお菓子を焼く)1年で、一人前になれるそうだ



なお、この記事の別バーションを15日に、弊社の女性向けウェブサイト“Shes.net”で掲載する。そちらでは、ケーキのモニター募集も予定している

  • あら!?
  • メロウガーデン本店横浜市戸塚区前田町516-1メロウガーデン西口店川上町87-8東戸塚西口プラザ コープ内

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