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マクロメディア、同社の最新技術を紹介するカンファレンスを開催、Shockwave形式のコンテンツ作成用の『Director 7』簡易版を発表

1999年11月11日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マクロメディア(株)は、同社の最新ウェブテクノロジーを紹介するカンファレンス“Macromedia Internet Conference 99”を東京国際フォーラムにて開催、Shockwave形式のコンテンツ作成用のオーサリングツール『Macromedia Director 7 Lite 日本語版』と、ウェブサイト構築用サーバー製品『Macormedia Generator 2 日本語版 Dynamic Graphics Server』を発表した。

Director 7 Liteは、同社のプロフェッショナル向けマルチメディアオーサリングツール『Macromedia Director 7 Shockwave Internet Studio』の簡易版で、日本オリジナルパッケージ。Shockwave形式のコンテンツ作成に特化した製品で、“プロジェクタ作成機能”や“スクリプト編集機能”は省かれている。

  



Shockwave作成機能自体はMacromedia Director 7 Shockwave Internet Studioと同じだが、ムービーのサイズやフレーム数などに制限がある。また、一般ユーザーが手軽にShockwave形式のコンテンツを作成できるようサンプルムービーや書き下ろしガイドブック“スタートアップガイド”を同梱する。Windows 95/98/NT4.0版とMacintosh版があり、価格はそれぞれ1万9800円。12月3日発売。

Generator 2は、ウェブサーバーとデータソースを連携し、データソースの情報内容をリアルタイムでウェブサイト上に配信できるソフト。

  



“Generatorオブジェクトパレット”を利用して、グラフやリスト、チャート、ムービーなどをドラッグ&ドロップでウェブページに配置できる。ウェブページのデザインを設定する際に、データソースの内容を表示する箇所を変数として指定でき、データソース内容を編集すると、ウェブページ上の変数部分が自動的に更新される仕組みとなっている。Windows NT4.0版が12月20日発売、Solaris版が2000年1月末発売で、価格はそれぞれ45万円。

また、既存製品『Macromedia Flash 4 日本語版』に、Generator 2用のテンプレート作成機能を追加できるプラグイン『Macromedia Generator 2 日本語版 オーサリング機能拡張』の無償配布を開始した。同社ホームページからダウンロード可能。

Eビジネス向けの製品展開について説明

同カンファレンスでは、米マクロメディア社社長のNorm Meyrowitz(ノーム・メイロウィッツ)氏が基調講演を行ない、同社のEビジネスへの取り組みについて説明した。

Norm Meyrowitz氏Norm Meyrowitz氏



「現在、ウェブはビジネスに必要不可欠なものとなった。ウェブはカスタマーに対して情報を提供し、さらには商品を売る手伝いをするバーチャルなセールスマンと言えよう。今後ウェブサイトは、動画やサウンドを駆使し、TVのCMのように見ただけで最新情報がわかる身近で質の高いものにしなければならない」

「ユーザーの使うデバイスも多様化しているため、PCのほか、PDAやSTB、携帯電話、家庭用ゲーム機などからも高画質で閲覧できるコンテンツを開発しなければならない。さまざまなスクリーンサイズに対応することが重要だ」

「さらに、一部のウェブマスターがウェブサイトのすべてを管理するのではなく、企業内のすべての人々がウェブサイトに情報を掲載できるように、ウェブの作成プロセスを統一し、もっと容易にしなければならない。そのためには一貫性のあるインフラが必要だ。われわれは、コンテンツ作成ツールのほか、配信ツール、管理/分析ツールなどトータルなソリューションを提供する」

続いて同氏は、ウェブサイト制作ツール『Macromedia Dreamweaver 3』、『Macromedia Fireworks 3』など、現在開発中の製品について紹介した。

Dreamweaver 3は、ウェブページ上の一部を選択すると、その選択箇所のHTMLソースコードをダイレクトに編集できる“クイックタグエディター”を搭載する。例えば、テキスト部分にURLリンクを貼りたい場合、HTMLソースコード画面に切り替えなくても、サイトのデザイン画面から編集できる。また、Microsoft Wordで作成したHTMLファイルのソースコードから不必要なタグを削除できる“クリーンアップ”機能を搭載する。

Fireworks 3は、Dreamweaver 3との連携強化が図られており、Fireworks 3上で複数の画像ファイルの色調補正やサイズ変更などを一括で行なった後、それらのファイルをDreamweaver 3が自動的にHTMLファイルに変換する“クリエイトフォトアルバム”機能を搭載する。Dreamweaver 3とFireworks 3の日本語版の詳細については12月上旬に正式発表するという。

また同社は、コンテンツ管理ツール『PROJECT WHIRLWIND』、ウェブサイトの利用者の嗜好や購入製品をチェックし、そのユーザーに適した製品を提案できるプロファイリングツール『LIKEMIND』、ウェブサイト上のリンク別ヒット数などをチェックできる分析ツール『ARIA』などを現在開発しており、これらを用いて、企業に一貫したウェブサイト構築のためのプロセスを提供したいとしている。

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