米マイクロソフトは9日(現地時間)、インターネットを通じてOffice
2000の機能を提供するサービス“Office Online”に関する発表を行なった。
Office Onlineは、サーバー上で稼動するOffice 2000の機能をオンラインで提供するサービス。ユーザーは、Word、Excel、PowerPoint、Access、Publisher、FrontPage、Outlookのすべての機能をインターネット経由で利用できる。
サーバーにはWindows Terminal Serverを利用し、その上でOffice 2000が稼動する。ユーザーはWindows-based
Terminalを使用して、プロバイダーのWindows Terminal Serverに接続する。
Windows-based Terminal(WBT)は、Windows CEをベースとしたクライアント専用マシン。ユーザーからの入力をサーバーに転送する機能と、サーバー側の結果を表示する機能のみを提供する。アプリケーションの処理はすべてサーバー(Windows
Terminal Server)が担うため、クライアント(WBT)側に高いパフォーマンスを必要とせず、アプリケーション管理をサーバー側で一括してできるメリットがある。なお、Windows-based
Terminal Emulatorを利用することで、一般的なWindowsマシンをソフトウェア的にWBTとすることが可能。
同社はOffice Onlineのサービス開始に先立ち、英British
Telecommunications(BT)社や米イクアント社、米FutureLink社などの通信事業者や各種プロバイダーと提携を結んでいる。米マイクロソフトは、パートナー各社にOffice
2000の頒布権を提供。Office Onlineは、米マイクロソフトが運営するウェブサイト“bCentral
Web”のほか、同社のパートナー企業からも提供されることになる。
Office Onlineは、試行運用を年内に開始する予定で、2000年第2四半期以降に、本運用を開始する見込み。サービスはすべて英語版のOffice
2000で提供される。なお、マイクロソフト(株)では、Office 2000日本語版を利用した同様のサービスの提供については、現在のところ予定はないとしている。