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セキュリティ・ダイナミックス、“RSAセキュリティ株式会社”に社名変更――セキュリティー事業を強化

1999年11月09日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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セキュリティ・ダイナミックス(株)は、9日付けで社名を“アールエスエーセキュリティ株式会社”に変更する、と発表した。米国本社の社名変更に伴うもので、年内に子会社の日本アールエスエー(株)を吸収し、セキュリティープロバイダーとしての事業を強化していく方針。また同時に、デジタル証明書管理システム『RSA Keon Advance PKI 日本語版』と、認証システム『RSA SecureID』のiモード対応を発表した。

セキュリティ・ダイナミックスは、米セキュリティ・ダイナミックス・テクノロジーズ社の日本法人。米本社が今年9月、100パーセント子会社のRSAデータセキュリティ社を吸収合併し、社名を『RSAセキュリティ』に変更。以来、世界的にグループの再編が進み、日本法人の社名変更もこれに合わせたもの。旧RSAデータセキュリティの日本法人である日本RSAは、年内にもRSAセキュリティが吸収合併する方針だ。

米RSAセキュリティ社は、ネットワークにおける認証や暗号化技術のベンダー。暗号技術の『RSA BSAFE』は世界で4億5000万コピー、認証技術のRSA SecureIDは500万製品が利用されているという。

社名変更を発表する米本社のコビエロ社長(左)、山野社長(中央)、米本社のシュネル副社長
社名変更を発表する米本社のコビエロ社長(左)、山野社長(中央)、米本社のシュネル副社長



旧セキュリティ・ダイナミックスは、OEM向けの間接販売、日本RSAはメーカー向けのライセンス販売を担当していた。RSAセキュリティ社長の山野修氏は、「これまで2社で国内事業を展開してきたが、RSAブランドに統一することで認知を高めたい」と社名変更と合併の狙いを語った。

また来日した米本社社長のアート・コビエロ(Arthur W.Coviello)氏は同社が進める“e-Security”戦略について語った。コビエロ氏は、「インターネットはビジネスにおいて不可欠になってきた。電子商取引においては、プライバシーと信用を守ることがビジネスの核になる。ユーザー認証を行ない、データを守る、といったことは当社の公開鍵技術で解決できる。社名変更と子会社の統合でブランドと技術も統一し、e-Securityを実現する製品を主にBtoB市場へ提供したい」とした。

また同時に発表されたデジタル証明書管理システム『RSA Keon Advance PKI 日本語版』は、専用のICメモリーカード『SecureIDスマートカード』を専用リーダーに差し込まないと、PCやネットワークへのアクセスを受け付けないシステム。ファイルを128bitで暗号化/復号化できる機能も持つ。価格は500ユーザー構成で1600万円。

また認証システム『RSA SecureID』のiモード対応も発表。ホストへiモード端末からアクセスする際は、ユーザーIDとSecureIDスマートカードの液晶部分にランダムに表示されるパスコードを入力する必要があるため、携帯電話を盗まれてもスマートカードが手元にある限り、悪用が防げるという。同社では「出先からの金融取引サービスへアクセスする際に活用できる」としている。

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