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日本システムハウス、米Ecrixのテープドライブ『VXA-1』を発売

1999年11月09日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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日本システムハウス(株)は9日、米Ecrix(エクリー)社のテープドライブ『VXA-1』の販売を開始した。同製品は“個別パケットフォーマット(DPF)”と呼ばれる形式でデータ記録を行ない、従来製品と比べリストア性能に優れている上、最大66GBの記録容量を持ちながら価格は19万8000円とコストパフォーマンスも高いという。

『VXA-1』外付けタイプ
『VXA-1』外付けタイプ



VXA-1ドライブは、専用の8mmサイズテープ『VXAテープ』を使用し、データのバックアップとリストアを行なうテープドライブ装置。記憶容量はテープ長170mの『V17』カートリッジを使用した場合、圧縮時66GB、非圧縮時33GB。転送速度は毎秒6MB。インターフェースはSCSI-2を採用している。

同製品で採用されているDPFでは、記録するデータを細かなパケットに分割し、各パケットに固有のアドレスを割り振りながら記録する。再生の際には、アドレスを基にデータを正しい順序で再構築してからホストに転送するため、仮にテープを逆回転させて再生してもデータ復元が可能。また4段階のデータ訂正機能や、ホストの転送速度に合わせてキャプスタンモーターの速度を自動調節する“バリアブルスピードオペレーション”機能も搭載している。

『VXAテープ』
『VXAテープ』



VXAテープは、PET(ポリエチレンテレフタレート、ペットボトルの原料)ベースの8mm幅テープにコバルト磁性体を金属蒸着したもの。粒子メディアと比べ、摩耗が少ないためヘッドも汚しにくく、耐久性も高いという。データ保存期間は30年以上、2万回のテープパスに耐えるという。

製品サイズは、内蔵タイプが幅146×奥行き203×高さ41mm、重さ1kg。外付けタイプが幅227×奥行き285×高さ86mm、重さ3kg。価格は、外付けタイプが19万8000円で、内蔵タイプは未定。VXAテープの価格は、最大容量66GBのV17カートリッジが1万2800円。最大容量24GBの『V6カートリッジ』の価格は未定となっている。

Ecrix社は、テープドライブ大手の米エクサバイト社を共同設立した2人が'96年に設立したベンチャー企業。VXA-1の開発にはアイワ(株)が技術協力を行ない、ドライブ本体の製造もアイワが担当する。国内販売は日本システムハウスが代理店となって行ない、初年度3000台の販売を目標としている。

「SANの時代には、多種多様なストレージ製品を扱っていく必要がある」と話す大塚社長 「SANの時代には、多種多様なストレージ製品を扱っていく必要がある」と話す大塚社長



発表会では、日本システムハウス社長の大塚隆吉氏が、「VXA-1では、従来製品におけるコスト、信頼性の壁を打ち破るエポックメイキングな技術が採用されている。本製品で、DATなどが使用されているローエンドの市場に参入していく」と語った。

「VXAテープは耐久性に優れている。当社の実験では、煮沸しても、冷凍しても、コーヒーの中に漬けてもリストアが可能だった」というマッコイ氏 「VXAテープは耐久性に優れている。当社の実験では、煮沸しても、冷凍しても、コーヒーの中に漬けてもリストアが可能だった」というマッコイ氏



Ecrix社の販売・マーケティング担当副社長のマーティー・マッコイ(Marty McCoy)氏は、「VXA-1は、価格、コストパフォーマンス、信頼性において従来のテープドライブの定説を覆した。DATを使ったDDSと同じ価格で、容量、転送速度とも上回っている。2000年第3四半期には、同じ価格で最大容量110GB、転送速度が毎秒10MBの製品を、2001年には最大270GB、毎秒18MBの転送が可能な製品を発表する」とした。

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