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多数出品された携帯電話・PHSに大注目――COM JAPAN 1999

1999年11月05日 00時00分更新

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また、2000年春のサービス開始を目指しているというiモードを利用した試作通信カーナビゲーションシステムの展示も行なわれていた。

iモード利用のカーナビ
iモード利用のカーナビ



さらに、10月25日に発表になったばかりの“9600bpsパケット通信”に対応した、『デジタル・ムーバ208HYPER』も展示されていた。フルレートを利用した“ハイパートーク”によって通話品質が向上している。

なお、2001年秋頃の実用化を予定しいる“IMT-2000/W-CDMA”関連の展示も、多数あった。松下電器製と思われる、PCカードタイプのモデルや、TV電話などの、いろいろなショーで展示されているものや、“W-CDMA Terminal Conceputual Model”として、下り方向のデータ通信速度384kbpsが可能な、WAPに対応して、EPOC OSを採用した製品のモックアップなども展示されていた。

松下電器産業のブースにもあった、W-CDMA対応のPCカード
松下電器産業のブースにもあった、W-CDMA対応のPCカード



W-CDMA Terminal Conceputual Model
W-CDMA Terminal Conceputual Model



IDO/DDIグループ

こちらも12月にサービス提供が予定されている64kbpsパケット通信に対応した、東芝、日立製作所、カシオ計算機、三洋電機、ソニーの携帯電話のモックアップが展示されていた。サービス提供開始時全機種が登場するとは限らないが、順次登場してくるようだ。また、東芝製のcdmaOne携帯電話と専用データ通信カード、ノートPCを使った64kbpsでのダウンロードのデモも行なわれていた。ただし、64kbpsでのサービスが常に保証されるというわけではない。また、アップロードは14.4kbpsとなる。

ツーカーセルラーグループでは、11月25日にスタートするEZweb対応の携帯電話を展示していた。DDIポケットでは、PHSの新しいサービスであるH゛に力を入れており、新型端末の展示や、高速道路沿いのエリアの拡大など、高速移動時の通話にも強い点を強調していた。音声品質で携帯電話に勝り、また、エリアによっては携帯電話以上につながりやすく、場合によっては新幹線からのデータ通信が可能であるなど、地道なサービスをアピールしていた。

三洋電機のブースでは、先日発表された世界最小(厚さ約9.9mm、重量57g)の薄型CDMA携帯電話が展示されていた。2000年末までの製品化が予定されている。展示されていたモデルは英語モデルであった。



三洋電機の超薄型CDMA携帯電話
三洋電機の超薄型CDMA携帯電話



J-Phone

J-Phoneのブースでは、これも12月サービス開始予定の“J-スカイサービス”に対応した、256色表示可能な液晶ディスプレーを搭載し、最大3000文字(全角)までの電子メールの送受信が可能な携帯電話が多数展示されていた。メール機能の“Jスカイウォーカー”では、文字列のカット&ペーストや、サウンドファイルの添付などが可能だという。ダウンロードしたカラー画像をアニメーションのように表示するデモなどが行なわれていた。

J-スカイサービス対応のカラーディスプレーの携帯電話
J-スカイサービス対応のカラーディスプレーの携帯電話



また、パイオニアが発表した操作面が全面液晶の携帯電話の後継モデル『J-PE02』も展示されていた。“メモトーク機能”により、J-PE02同士なら手書きの文字や画像をメールで送ることができる。

パイオニアの大型液晶ディスプレーモデル パイオニアの大型液晶ディスプレーモデル



たくさんのメール端末

NTTドコモの『ポケットボード』や『ブラウザボード』、『コミュニケーションパル』が好調なこと、また、『PostPet』を搭載したハンドヘルドPCが好調なことなどを踏まえて、各社、各キャリアがさまざまなメール端末を投入している。

NTTドコモでは、未発表のメール端末2機種を展示していた。1機種は、近日発売予定というPDC携帯電話のパケット通信機能を内蔵した、『エクシーレ』(NEC製)。1999年中には発売される見込み。価格は3万円程度か。NTTドコモのインターネットサービス“mopera”を利用すれば、別途プロバイダーとの契約なしでメールやウェブのブラウズ、チャットなどを楽しむことができる。エクシーレ同士では、メロディ付きのメールの送受信なども可能。もう1機種は、やはりNEC製の『POCKET mopera』。こちらもパケットサービス対応。重量は260g。価格は2万円くらい。内蔵の電話機能を使わず従来の携帯電話を接続して利用することもできる(ただし、パケット通信では利用できない)。

『エクシーレ』手で持っても入力しやすい
『エクシーレ』手で持っても入力しやすい



また、本家メール専用端末といえるポケットボードも、ミッキーマウス、くまのプーさん、Hello! Kittyなどのキャラクターモデルも展示していた。

松下電器は、ウェブブラウザーを装備したDDIポケット用のメール端末『POCKET・E』を展示していた。

POCKET・E
POCKET・E



セイコーインスツルメンツブースでは、12月発売予定のツーカーセルラーグループのメール端末『Cara』も参考出展されていた。

Cara
Cara



J-Phoneでも、来春発売予定だというメール端末を参考出展していた。ディスプレーには、メロディ編集機能のような画面が表示されていた。キーボードの周りに記された文字は、1枚のシートなので、はずすこともできるようだが、これはモックアップだからかもしれない。

J-Phoneのメール端末
J-Phoneのメール端末



その他、細かな携帯電話・PHS関連製品

日通工のPHS(DDIポケット)端末『FreeShot』は非常におもしろい。ページャーのように大きな液晶ディスプレーを持ち、PIM機能などを持つ。また、PHSの32kbpsのデータ通信アダプターとして利用することもできる。残念なのは32kbps対応でしかないことだが、64kbpsの製品も企画されているという。PメールDXサービスにも対応しており、価格はオープンプライスながら、店頭では1万3000円程度が予想されている。11月21日発売予定。

FreeShot
FreeShot



セイコーインスツルメンツでは、DDIポケットのPIAFS 64kbpsデータ通信に対応したデータカードを展示している。また、64kbpsのPHSカードもすでに開発中で、発表を待っている段階だという。

64kbps対応データ通信カード
64kbps対応データ通信カード



また、NTTドコモでは、『Mobile USB Cable SLIM』を参考出展している。モデムとUSBケーブルが一体となったような製品で、208シリーズのパケット通信とデータ通信に対応している。28.8kbpsと9600bpsのパケット通信、シリアルデータ通信は9600bpsに対応している。対応機種はUSBポートを備えたWindows 98搭載のPC。
三洋電機では、デジタルカメラのDSCシリーズにPHSを内蔵したモデルを参考出展している。PHSで写真や動画を転送しようというもので、音声通話にも対応しているが業務用を考えているようだ。

PHS内蔵デジタルカメラ
PHS内蔵デジタルカメラ

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