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インテル、富士通、アニモが金融業界向けに声紋認証を用いたCRMソリューションを提供

1999年11月04日 00時00分更新

文● 若菜 麻里

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インテル(株)と富士通(株)、(株)アニモは11月1日、Pentium IIIプロセッサーをベースとした音声認証技術により、金融業界を中心としたコールセンター市場に、CRM(Customer Relationship Management)サービスを提供することで合意したと発表した。

タイトな協業姿勢を示す3社。向かって右から、インテル 傳田信行代表取締役社長、富士通 広瀬勇二常務取締役、アニモ 服部一郎代表取締役社長
タイトな協業姿勢を示す3社。向かって右から、インテル 傳田信行代表取締役社長、富士通 広瀬勇二常務取締役、アニモ 服部一郎代表取締役社長



アニモは、富士通のベンチャー企業として、音や音声にフォーカスしたソフトウェアサービスの開発販売を行なっている。今回の発表によると、インテルはアニモに対し、音声処理技術の開発支援を行なう。それにより、アニモが、Pentium IIIプロセッサーおよびPentium III Xeonプロセッサーの高速演算機能を利用した声紋認識ソフト『VoiceGATE-II』を来年1月に発表する。

このソフトは、新アルゴリズムの導入により、従来製品の『VoiceGATE』に比べ、処理速度が約10倍向上し、また通常の電話に加えて携帯電話にも対応する予定だという。さらに、インテルのプロセッサーのシリアル番号と声紋の2つを組み合わせることで、高度なセキュリティーの認証システムが構築可能だとしている。

富士通は、VoiceGATE-IIを同社のCRM製品・サービス体系である“@CRMVISION”のキープロダクトとして採用し、企業ユーザーのCRMセンター構築の際に、音声セキュリティーとして提供していく。このように3社は、インターネットによるCTI(Computer Telephony Integration)システムを利用したCRMサービスを提供していくとしている。

サービスの例としては、ウェブブラウザ対応の声紋認証プラグインを用いて、声紋による本人認証を利用したインターネットバンキングまず挙げている。

実際に、アニモの既存の音声処理技術を採用した富士通のテレフォン・バンキング・システムが、(株)泉州銀行で導入されており、音声認識技術の採用により、顧客数が急増したという。またゼネラル・エレクトリック・キャピタル・コンシューマー・ファイナンス(株)でも、同様のシステム導入を検討中だとしている。

声紋認証の今後のニーズ拡大の可能性として、富士通常務取締役の広瀬勇二氏は、「指紋や瞳の虹彩を用いたセキュリティシステムは、特殊なハードウェアが必要で、さらに心理的な抵抗感が強い。音声認証ならば、既存の電話のインフラが活用でき、パソコンにプラグインをインストールするだけで利用できるため、普及が容易であると考えている」と説明している。

また金融市場向け以外にも、声紋データベースを利用した顧客情報を地図と連動させたSFA(Sales Force Automation)サービスや、通販など物流サービスにも適用範囲を広げていきたいとしている。

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