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米Pacific Software Publishing、Windowsの外語国版で日本語表示/入力を実現するユーティリティー『Kanjikit 2000』を発表--Windows NT/2000にも対応

1999年10月29日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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米Pacific Software Publishing社は29日、Windowsの外国語版での日本語入力を実現するユーティリティーソフト『Kanjikit 2000』を発表した。これは、(株)アテインが主催する新製品発表会会場で、その1つとして発表されたもの。アテインは、『Kanjikit 2000』の国内販売代理店にあたる。12月発売予定で、価格は3万4800円。

『Kanjikit 2000』のパッケージ写真 『Kanjikit 2000』のパッケージ写真



『Kanjikit 2000』の主な機能は、(1)日本語ホームページの日本語表示、(2)電子メールの日本語を使った送受信、(3)フォトレタッチソフトやワープロソフトなどアプリケーションを使用する際の日本語入力/表示の3つ。日本語の入力作業を行なう場合は、使用中のアプリケーションのウィンドーの上に『Kanjikit 2000』の日本語入力用ウィンドーが開き、そこに打ち込まれたひらがな/漢字が各アプリケーションの画面上で表示される。

動作が確認されているソフトは、『Microsoft Word』、『Microsoft Excel』、『Microsoft PowerPoint』、『Microsoft FrontPage』、『Microsoft Access』、『Corel Draw』、『Photoshop』、『PageMaker』など。ウェブブラウザーは、Internet Explorer 4.0以降、Netscape Navigator 4.0以降に対応する。

対応する漢字コードは、JIS/SJIS/EUCなど。搭載するフォントは、ゴシック(細/太)/明朝/楷書で、フォント制作ソフト『FontMaker 2000』を添付している。

対応するOSも幅を広げ、前バージョンのWindows 95/98に加え、Windows NTおよび、Windows 2000上での日本語表示/入力が可能になった。英/仏/独語といったアメリカやヨーロッパ圏でのWindowsのほか、今バージョンより中国語・韓国語のモジュールをオプションで販売する。モジュールの発売日と価格は未定。

なお、海外での発売は、アメリカで199ドル(約2万1000円)で11月下旬に発売が予定されているほか、ヨーロッパの主要都市(発売時期など詳細は未定)で予定されている。

Pacific Software Publishing社 Language Solutions GroupマネージャーのJ.Pierre Bedard(ピエール・ベダード)氏
Pacific Software Publishing社 Language Solutions GroupマネージャーのJ.Pierre Bedard(ピエール・ベダード)氏



アテイン、新会社“ブライトスター・ネットワーク株式会社”を設立

続いてアテインは、“ブライトスター・ネットワーク株式会社”を10月19日に設立したと発表した。資本金は1000万円で、アテインが全額出資。代表取締役にはアテインの若林芳樹氏が就任した。

新会社の事業内容は、インターネットを利用した情報提供/コンテンツ配信、ソフトウェア開発/販売、市場調査など。スタッフは、アテインから企画/営業担当が、同社の関連会社である(株)ばらぱあるからコンテンツ制作担当が出向する形をとる。

ブライトスター・ネットワーク社長に就任した若林芳樹氏
ブライトスター・ネットワーク社長に就任した若林芳樹氏



記者会見では、若林氏が12月1日にスタートする会員制アンケートサイト“BrightStar Networkシステム”を発表した。これは、企業から受けた市場調査の依頼や同社独自の企画をもとに、会員に各種アンケートに答えてもらうというもの。また、各企業から広告を募集し、広告およびアンケート代行の料金で収入を賄う。

“BrightStar Networkシステム”の会員は、今後、出版物やメールマガジンなどで広告を掲載し、募集するという。会員の対象は、16歳以上に限定されている。サイト上のアンケートに答えた会員は、ポイントが取得でき、それが貯まると金券などと交換できるというシステムを採る。

“BrightStar Networkシステム”画面例(予定)
“BrightStar Networkシステム”画面例(予定)



若林氏は、「“BrightStar Networkシステム”は、3月末までに10万人の会員を獲得することを目標としている。アテインは企業向けのサービスが主だったが、新会社ではコンシューマーをターゲットとしたサービスを展開したいと考えている」と、今後の抱負を語った。

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