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日本ガートナーグループ、経営者やIT担当者向けのビジネスカンファレンスを開催

1999年10月26日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本ガートナーグループ(株)は、経営者や情報システム部門/経営企画部門のシニアマネジャーを対象に、ビジネスに関するさまざまな情報を提供するカンファレンス“Symposium/ITxpo 99”を開催した。


初日となる今日は、米ガートナーグループ社のITエグゼクティブプログラムディレクターであるMarianne Broadbent(マリアン・ブロードベント)氏が基調講演を行なった。

「ビジネスとITの融合が企業の将来を決める。ITの価値を正しく理解し、健全なビジネスプロセスを行なうことが重要。ITに投資するためには、そのビジネス価値と利益を正当に評価する必要がある」

「さまざまな種類のIT製品やサービスが存在するが、それぞれ個別の管理目的を持っており、ビジネス価値のタイプが異なる。また、リスク対リターンの比率も違う。企業が成功するには、ビジネスプロセスを検討し、ITを導入した場合に、企業内の各部門との相乗効果と、部門の独立採算制のバランスを見極めなければならない」

「ITの具体的な例として、E-ビジネスにおけるサプライチェーンの最適化や、顧客データベース管理、、コールセンターなどが挙げられる。エンドユーザーに対しては、サービス提供のほか、IDを明確にする、インターフェースを統一するといったことが必要だ。また、今後企業が生き残るためには、グローバルなシステムを構築しなければならない」

「ITに関与する担当者は、それぞれが適切な箇所に配置され、最適なビジネス決定を行なっているかどうかを常に確認する必要がある。またIT担当者は、さまざまな情報を得て、よりよいIT投資を検討しなければならない。その企業独自のITとビジネスの融合方法を検討し、組織内で意思統一を図って、社員全員がシステムを理解できるようにすることが重要。現在の難しい時期を乗り越えられるよう、ビジネスとITの統合を図ってほしい」

Symposium/ITxpo 99では、ガートナーグループ国内外のアナリストたちによる、E-ビジネスやエンタープライズアプリケーションなどのIT戦略に関するセッションが行なわれる。期間は28日まで。

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