アーティストおよび業界関係者が中心となり1日、“メディア・アーティスト協会(MAA)”を設立した。デジタルメディア上の著作権のあり方について議論し、アーティスト自身の意見を集約・発表していくのが目的。発起人は、飯野賢治、河口洋一郎、坂本龍一、佐野元春、冨田勲、松武秀樹(敬称略)。
坂本龍一。準備会会場には、ミュージシャン、衣装デザイナー、漫画家といった様々なジャンルのクリエーターが出席した |
今回の協会発足は、MP3技術による違法コピー問題などに代表される、インターネット上での作品発表にともなうアーティスト著作権保護問題が背景にある。今後は定期的に会合を開催し、'99年後半にアーティスト自身の意見書として公表を目指す。同協会によると500名程度のアーティスト加入が見込まれるとのこと。アーティスト主導のこうした権利保護団体は、国内では非常に珍しい。