(株)野村総合研究所(NRI)は、ネットワークに接続されたプリンターを制御して印刷コストを削減するソフト『PrintGuardian』を発表した。
PrintGuardianは、プリンターの印刷総数をサーバー上から制御することで、印刷コストを削減する。管理者は、各部門や各人が印刷できる総数を“EcoToken”(エコトークン)と呼ばれるパラメーターによって設定できる。ユーザーがプリンターから印刷を行なうと、それに応じてトークンが減り、0になるとそれ以上印刷できなくなる。各ユーザーは、自分が印刷した量を把握しながら、与えられた許容範囲内でプリンターを利用できる。
また、管理者は、EcoTokenを使った課金システムを設定することも可能。印刷イメージをあらかじめ画面上に表示するプレビュー機能を搭載しており、紙の消費量を抑えることができるという。価格は、発行トークンの量に依存する。年間12万トークン発行用ライセンスで基本費用92万5000円から、年間使用料が13万9000円からとなる。発売は11月15日を予定している。初年度の売上目標は300ユーザー。
最近では、ネットワーク上のプリンターを制御して、印刷の効率化を図ったり、印刷コストの削減を狙うソフトウェア製品が増えている。NRIでは将来的に、EcoTokenの対象をコピー機などのOA機器全体に適用することで、印刷量やパソコンの電源投入時間などを制限し、トータルのコストを削減する製品を開発するという。