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アビッドが“SUMATRA”β版公開、製品出荷は'99年年末

1999年10月19日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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アビッドジャパン(株)は、開発コードネーム“SUMATRA(スマトラ)”で知られる3DCGアニメーションシステムのβ版を一般公開した。これは、『Avid SOFTIMAGE|3D』の次期バージョンにあたるもの。本日都内で開催されたユーザーを対象とするSOFTIMAGE新製品発表セミナー“SUMATRA Launch Event in TOKYO”の席上で発表された。製品出荷は'99年年末を予定している。

アビッドジャパン代表取締役社長の村野雄一氏
アビッドジャパン代表取締役社長の村野雄一氏



先に公開されたα版から大幅に変更されたのは、GUIの部分。ユーザーから取っ付きにくいという声が多く寄せられたとのことで、β版ではSOFTIMAGE|3Dライクなインターフェースに変更された。

画面例。α版と比べてシンプルな印象を受ける
画面例。α版と比べてシンプルな印象を受ける



現行のバージョンからの主な追加機能は、以下の3つ

・複数のNURBS(Non Uniform Rational B-Spline)曲面でシームレスなキャラクターを生成する“リアルタイム・ヒーリング”
・キーフレームデータ・表情・拘束といった階層が異なるデータを透過的に操作できる“ノンリニア・アニメーション”
・照明・テクスチャー・マテリアル・レンダリング属性を無限に変更でき、プレビューではなく完成データを高速で生成する“インタラクティブ・レンダリング”

対応OSは、IRIXとWindows NT。価格など、詳細は未定(正式リリースは11月予定)。『SUMATRA essentials(仮)』が100万円前後、『SUMATRA essentials』に、統合された粒子、フルイド・ダイナミックス、『mental ray』などのライセンスを追加した『SUMATRA adavanced(仮)』が200万円弱程度を予定している。

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アニメーション編集画面



会場では体験用デモ機のコーナーも設置された。「インターフェースが変わって格段に良くなった」というユーザーの声も聞かれた
会場では体験用デモ機のコーナーも設置された。「インターフェースが変わって格段に良くなった」というユーザーの声も聞かれた



なお同社は、デジタルビデオ編集システム『Avid Xpress Version 3 for Windows NT』を'99年第4四半期(2000年1月~3月)に出荷(価格は未定)することと、Windows CE ベースのゲーム用オーサリングツールを設計し'99年秋に出荷することを同時に発表した。

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