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シャープ、『Mebius』シリーズの5機種8モデルを発表――コンセプトは“創る・遊ぶ・始める”

1999年10月19日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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シャープ(株)は、同社のコンシューマー向けパソコン『Mebius』シリーズに、ノートパソコン3機種と、液晶一体型デスクトップ1機種、省スペース型デスクトップ1機種の計5機種を追加した。ウェブページやオリジナルキャラクターを作成するソフトウェアをバンドルし、DV編集機能や光デジタルオーディオ端子を備えたモデルを用意するなど、パソコンをホビーとして楽しみたい、というユーザーを狙ったラインナップとなった。

A4オールインワンノート『PC-MJ100M』


前面のディスプレーと操作ボタンを使えば、PCを起動しなくてもCD再生が可能になる
前面のディスプレーと操作ボタンを使えば、PCを起動しなくてもCD再生が可能になる



A4オールインワンノート『PC-MJ100M』は1モデルのみ。CPUにモバイルCeleron-400MHz、64MBのSDRAM、12GBのHDDに24倍速のCD-ROMドライブを搭載。CD-ROMドライブはオプションでCD-RWドライブ(6万円)に変更が可能。56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)、100BASE-TX/10BASE-T自動切替のLANポートも搭載している。液晶ディスプレーは1024×768ピクセルの表示が可能な14.1インチの『低反射ブラックTFT液晶』を採用し、従来モデルよりも明るさが3割向上しているという。

本体の前面にバックライト付きの液晶ディスプレーとCD-ROMドライブ操作ボタンを配置し、音楽CD再生時の使い勝手を向上させ、“デジタル情報家電”的な要素も意識しているという。またファンクションキーの上部に“クイックスタートボタン”を設けた。電源オン機能も持っているため、電源オフ状態からのメールチェックやインターネット接続もワンボタンで可能だという。

また同社が独自開発したソフトをバンドル。ホームページ作成ソフト『ページメーカー』では、デジタルカメラで撮影した画像を使ってウェブページやアルバムの作成が可能。また『ちょbit 3D』はオリジナル3Dキャラクター作成ソフトで、顔を撮影した画像を加工して3D処理し、用意された体の部分と組み合わせてオリジナルのキャラクターが作成できるというもの。さらに光デジタルオーディオ端子を装備しているため、付属ソフト『MD-PCリンク for Mebius』を使ってMDデータの編集が可能となっている。『Office 2000 Personal』もプレインストールされる。

10月30日の発売予定。価格はオープンだが、実売は28万円程度となる見込み。



機種名


PC-MJ100M


CPU


モバイルCeleron-400MHz


メモリー


64MB(SDRAM)


HDD


12GB(E-IDE)


CD-ROMドライブ


24倍速、着脱式


ディスプレー


14.1インチ低反射TFT液晶


ディスプレー解像度、色数


XGA(1024×768ドット)1677万色表示


ビデオ


3D Rage LT PRO


VRAM


4MB(SGRAM)


ポインティングデバイス


タッチパッド


サイズ


幅310×奥行き284×高さ33~42mm


重量


約3.2kg


駆動時間


約2.3時間


OS


Windows 98 Second Edition


コンパクトノート『PC-FJ100R』


CD-RWドライブを内蔵するPC-FJ100R
CD-RWドライブを内蔵するPC-FJ100R



『PC-FJ100R』も1モデルのみ。A4ノートサイズより小型ながら、CD-RWドライブ(書き込み4倍速、読み出し20倍速)を標準で内蔵するコンパクトノートだ。拡張ベイ機構を採用しているため、CD-RWドライブのほかFDD(同梱)、DVD-ROMドライブ(オプション、価格5万円程度)、拡張バッテリー(オプション、2万8000円)と随時入れ替えて使用することができ、ホームユーザーからモバイル用途まで対応可能だという。

モバイルCeleron-400MHz、64MBのSDRAMを搭載し、9GBのHDDと56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を装備している。液晶ディスプレーは12.1インチの低反射ブラックTFT液晶を採用し、1024×768ピクセルの表示が可能だ。

主な特徴はPC-MJ100Mとほぼ同じ。本体前面の液晶ディスプレーと操作ボタン、クイックスタートボタンを光デジタルオーディオ端子を備え、ページデザイナー、ちょbit 3Dといったソフトも付属する。

11月13日発売予定。価格はオープンで、実売予想価格は28万円程度。



機種名


PC-FJ100R


CPU


モバイルCeleron-400MHz


メモリー


64MB(SDRAM)


HDD


12GB(E-IDE)


CD-ROMドライブ


CD-RWドライブ、着脱式


ディスプレー


14.1インチ低反射TFT液晶


ディスプレー解像度、色数


XGA(1024×768ドット)1677万色表示


ビデオ


Rage Mobility-M


VRAM


4MB(SGRAM)


ポインティングデバイス


タッチパッド


サイズ


幅270×奥行き236×高さ29.5~33.9mm


重量


約2.2kg


駆動時間


約2.25時間/約4.5時間(拡張バッテリーパック使用時)


OS


Windows 98 Second Edition


B5モバイルノート『PC-PJ2-X4』


モバイル向けのPC-PJ2-X4
モバイル向けのPC-PJ2-X4



『PC-PJ2-X4』はB5サイズのスリムノート。1モデルのみで、スペックアップとバンドルソフトの充実をメーンに改良が行なわれた。

CPUはモバイルPentium II-333MHz、メモリーは128MBのSDRAMを搭載する。HDDは12GB、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)と100BASE-TX/10BASE-T自動切替のLANポートも装備した。液晶ディスプレーは1024×768ピクセルの表示が可能な11.3インチの低反射ブラックTFT液晶。外光反射が少ないため、屋外での使用に威力を発揮するという。ページデザイナーなど、同社開発のソフトをバンドルし、ホームユースでの使用にも対応した。

また新たに、本体底面に装着するリチウムポリマー充電池『シートバッテリー』を用意。重さ405gと軽量で、内蔵バッテリーと併せて使用すると約4時間の駆動を確保できるという。

発売は11月6日。価格はオープンで、実売は28万円程度と予想される。



機種名


PC-PJ2-X4


CPU


モバイルPentium II-333MHz


メモリー


128MB(SDRAM)


HDD


12GB(E-IDE)


CD-ROMドライブ


オプション


ディスプレー


11.3インチ低反射TFT液晶


ディスプレー解像度、色数


XGA(1024×768ドット)1677万色表示


ビデオ


Cyber9525DVD


VRAM


2.5MB


ポインティングデバイス


タッチパッド


サイズ


幅263×奥行き212×高さ23~31mm


重量


約1.4kg


駆動時間


約2.0時間


OS


Windows 98 Second Edition


液晶一体型デスクトップ『PC-DJ70C/V/M』


ビデオ編集モデルも用意された『PC-DJ70C/V/M』
ビデオ編集モデルも用意された『PC-DJ70C/V/M』



『PC-DJ70』シリーズは液晶ディスプレー一体型パソコンで、ビデオ編集機能とCD-RWドライブを持つ『PC-DJ70C』、DVD-ROMドライブ搭載の『PC-DJ70V』、CD-ROMドライブを搭載しOffice 2000 Personalをプレインストールする『PC-DJ70M』の3モデルが用意された。

共通の仕様は、PC-DJ70C/VがPentium III-500MHz、PC-DJ70MがCeleron-466MHzを搭載し、メモリーは64MBのSDRAM。HDDはPC-DJ70C/Vが20GB、PC-DJ70Mが13GB。1024×768ピクセルの表示が可能な15.0インチ低反射ブラックTFT液晶ディスプレーを採用している。3モデルとも光デジタルオーディオ端子を標準装備。ノートPCと同様、同社開発のソフトがバンドルされている。キーボードにはクイックスタートボタンとメール着信ランプが設けられている。

PC-DJ70Cでは、カノープス(株)のIEEE1394インターフェースカード(PCIバス用)が内蔵されており、付属ソフト『Raptor Edit』を利用してDV機器で撮影した動画を編集できる。

発売は、PC-DJ70Cが11月20日、PC-DJ70Vが11月27日、PC-DJ70Mが10月30日。オープン価格で、実売予想はPC-DJ70Cが40万円程度、PC-DJ70Vが30万円程度、PC-DJ70Mが26万円程度になると見られる。



機種名


PC-DJ70C


PC-DJ70V


PC-DJ70M


CPU


Pentium III-500MHz


Celeron-466MHz


チップセット


440BX


メモリー


64MB(SDRAM)


HDD


20GB(UltraDMA/33)


13GB(UltraDMA/33)


CD-ROMドライブ


CD-RWドライブ


DVD-ROMドライブ


24倍速


ディスプレー


15インチ低反射TFT液晶
ディスプレー解像度、色数

XGA(1024×768ドット)1677万色表示


ビデオ


3D Rage LT PRO


VRAM


8MB(SGRAM)


サイズ


幅351×奥行き168×高さ374mm


重量


約8.4kg


OS


Windows 98 Second Edition


省スペースデスクトップ『PC-SJ105R/M』


紫でカラーリングを統一した『PC-SJ105R/M』
紫でカラーリングを統一した『PC-SJ105R/M』



『PC-SJ105』シリーズは、コンパクトな本体に液晶ディスプレーが付属する省スペースタイプ。CD-RWドライブ搭載の『PC-SJ105R』と、CD-ROMドライブを搭載しOffice 2000 Personalをプレインストールした『PC-SJ105M』の2モデルが発売される。

共通の仕様は、PC-SJ105RがCeleron-500MHz、PC-SJ105MがCeleron-466MHzで、メモリーは標準で64MBのSDRAMを搭載する。HDDは13GB、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵。ディスプレーは1024×768ピクセルの表示が可能な15.0インチ低反射ブラックTFT液晶ディスプレーが付属する。キーボードにはクイックスタートボタンとメール着信ランプが設けられ、同社の各種ソフトが付属する点は変わらない。

出荷は10月30日。価格はオープン価格で、実売はPC-SJ105Rが28万円程度、PC-SJ105Mが25万円程度となる見通し。



機種名


PC-SJ105R


PC-SJ105M


CPU


Celeron-500MHz


Celeron-466MHz


チップセット


i810DC


メモリー


64MB(SDRAM)


HDD


13GB(UltraDMA/33)


CD-ROMドライブ


CD-RWドライブ


50倍速


ディスプレー


15インチ低反射TFT液晶


ディスプレー解像度、色数


XGA(1024×768ドット)1677万色表示


ビデオ


Direct AGP(i810DC内蔵)


VRAM


4MB(SDRAM)


サイズ


幅86×奥行き320×高さ300mm


重量


約6.5kg


OS


Windows 98 Second Edition

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