日本アイ・ビー・エム(株)は、米IBM社が現地時間の15日、73GBの容量を持つサーバー用3.5インチHDD『Ultrastar
72ZX』など3製品を発表したことを明らかにした。同製品は、日本IBMの藤沢事業所が開発したもので、毎分1万回転で73.4GBの『Ultrastar
72ZX』、同36.7GB/18.3GB/9.1GBの『Ultrastar 36LZX』、毎分7200回転で36.9GB/18.3GB/9.1GBの『Ultrastar
36LP』で構成される。
最上位モデルとなるUltrastar 72ZXは、記録密度が1平方センチメートル当たり1.091Gbit。プラッターはガラス製の11枚構成で、GMR(Giant
Magneto Resistive)記録ヘッドを22個搭載しており、平均シークタイムが5.3ミリ秒となっている。キャッシュメモリーは16MB。本体の厚さは41.6ミリメートル。温度変化と振動からHDDを保護し、信頼性を向上させる“アクティブ・ダンピング”と呼ばれる技術を採用したという。インターフェースは、“FC-AL(Fibre-Channel
Arbitrated Loop)”と“Ultra160+”に対応する。
Ultrastar 72ZXは、2000年第1四半期に出荷予定で、そのほかの製品は'99年第4四半期を予定。日本国内では、日本IBMのストレジ製品営業部からOEM向けを中心に販売されるという。価格は、サンプル価格を含め、未定。
『Ultrastar 36LZX』 |