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【TELECOM 99レポートVol.3】“INTERACTIVE SUMMIT”フォーラム オープニング・キーノートにビル・ゲイツが登場

1999年10月14日 00時00分更新

文● 斎藤謙一

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12日(現地時間)、“INTERACTIVE SUMMIT”フォーラムのオープニング・キーノートに米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長兼CEOが登場した。ゲイツ氏をはじめとして、米オラクル社のエリソン会長兼CEOなどITベンダーのトップが顔を揃える注目のサミットだけに、ゲイツ会長もマイクロソフトの21世紀戦略を語り、端末やサーバーへの強力なOS・アプリケーション開発へビジネスの領域を広げていくと述べた。



スピーチの中で大きく取り上げられたのは、同社が“インテリジェントアプライアンス”と呼ぶPDAや、または“スマートオブジェクト”と呼ぶブラウザ搭載型の携帯電話について。従来のPCの重要性を認めながらも、これらの“いつでもどこでも”情報にアクセスできるモバイル端末は今後さらに使われていくだろうと、モバイル市場への意欲を示した。

マイクロソフトは、インテリジェントアプライアンスには組込型のWindows NTやWindows CEを、スマートオブジェクトにはInternet Explorerベースのマイクロブラウザーをそれぞれ提供することで、サーバーなどのバックエンドと連携するシームレスなソリューションを実現するという。



会場では、スマートフォンのグループプロダクトマネジャーを務めるイアン・フェレル氏と共に、実際にスマートフォンのプロトタイプを使って、サーバーからメッセージやスケジュールを読み込んだり、ピザの注文をするといったデモンストレーションを行なった。マイクロソフトの今後のビジネス戦略は、これらのデバイス同様、注目である。

マイクロソフトのビル・ゲイツ会長の後を受けて、野田前郵政大臣が壇上に招かれた。スピーチの中で日本の電気通信事情を話し、具体的にはインターネットの普及、IMT-2000、デジタル放送、ITSの4つの分野における取り組みを紹介した。日本の今後の課題として“通信料金の低価格化・高速インターネットアクセス環境の整備・セキュリティの確保”の3つを挙げた。また、通話料の定額制などの導入や、ケーブルTVを使った常時接続サービスなどについても触れた。

野田前郵政大臣に続いて壇上に立ったのは、米オラクルのラリー・エリソン会長兼CEO。スピーチでは、新しい形のサーバーソフトウェア『Portal-to-Go』を発表した。Portal-to-Goは『Oracle 8i』で管理されたデータを、携帯端末からワイヤレスインターネットアクセスを通じて利用できる。こういった同社のイージーインターネットのコンセプトは従来と変わらず、マイクロソフトとの視点の違いを強調した。

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