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日本BEAシステムズ、Javaベースのウェブアプリケーションサーバーの新バージョンを発表

1999年10月14日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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13日、日本BEAシステムズ(株)は、東京・大手町のアーバンネット大手町において、Javaベースのウェブアプリケーションサーバーの新バージョン『Web Logic Server4.5』を発表した。

『Web Logic Server4.5』は、アプリケーションサーバーとして業界初のJMS(Java Messaging Service)1.01を備え、非同期のメッセージングサービスを利用できる。また、Javaベースのスクリプト言語であるJSP(Java Server Pages)1.0に対応し、Servletの実装バージョンも2.1に更新している。Servletを用いて、サーバーサイドのJavaプログラムの開発ができる。

また、クラスタリングが強化され、サーバーの負荷に応じて別のサーバーに振り分けることで、障害発生時に対するセキュリティーが図られている。フェールオーバー時には最大20台までのマシンに対応できる。

そのほか、EJB1.0(Enterprise Java Beans)の完全サポート、J2EE(Java2 Enterprize Edition)準拠という特徴もある。

サポートするプラットホームはUNIX、WindowsNT、IBM AS/400e。価格は234万円から(システム構成によって異なる)。

今回の発表では、米国BEA社のWebXpress部門CTOであるスコット・ディッセン氏が来日し、BEA製品の説明を行なった。米国BEA社は、Javaベースのアプリケーションサーバーを中心に展開していたWebLogic社を'98年に買収した。同社のシステムは、WebLogic用のツールがシームレスに統合されている。主なユーザーには、Amazon.Comなどのドットコム企業、E*Trade、FederalExpress、Motorola、ユナイテッド航空などがあり、トランザクションの処理に的を絞ったインフラを提供している。

米国BEA社のWebxpress部門CTO、スコット・ディッセン氏
米国BEA社のWebxpress部門CTO、スコット・ディッセン氏



スコット・ディッセン氏は、「'99年、米国ではオンライントレードが全体の56パーセントを超えると予測している。取引額では3兆ドルを超える。かつて、インターネットは儲けにつながらないと考えられていたが、そういう考え方は変わるだろう。いま新しい世代“e‐generation”の時代がやって来ている。インターネットはビジネス、コマースだけでなく娯楽など生活の一部になっている。その一員として、ユーザーがネット上で要求すれば、欲しい情報がすぐに手にはいるような環境を提供していくことが重要になってきた。既存のシステムをセキュリティーを維持したまま、付加価値を持つシステムにしなければならない」と述べた。

日本では、同社のアプリケーションサーバーを松井証券(株)が採用している。これを使用して、インターネット取引証券システム『ネットストック』を再構築している。日本法人の井上基氏は、「プロフェッショナルなコンサルティングを行ない、Eコマ―スのソリューションをどうやって作っていくかを考えながら、日本市場での新規顧客の開拓をする」と語った。

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