(株)トゥー(Too)は13日、印刷・設計などに携わる業界を対象にした同社プライベートショー“Too
Private Show '99 Autumn
特別内覧会”を都内で開催した。同社が販売を担当する、出版・印刷・製造といった業界のワークフローに向けたツールや機材を、多数展示する。会期は14日まで。
デモンストレーション用機材に『Power Mac G4』を用意するブースも |
大容量デジタルデータ転送用ネットワークシステム“WAM!NET”
日本ワムネット(株)は、10月にスタートしたばかりの大容量デジタルデータ転送用ネットワークシステム、“WAM!NET”を紹介。“WAM!NET”は、出版、印刷、広告などの各業種において、専用ソフト/ハードとネットワークを使用して、原稿のやりとりなど共同作業を行なうためのサービス。 米WAM!NET社が'96年3月に“WAM!NET”サービスをスタートさせて以来、今年10月の時点で、世界各国の約5000サイト以上と契約が交わされており、同ジャンルのサービスにおいて欧米でデファクトスタンダードになっている。制作現場間でこのシステムを利用することで、制作時間の短縮や、移送コストの削減が実現できるという。また、遠隔地や海外の業者とのスムーズな共同作業も行なえるとのことだ。 利用するネットワークは専用線/ISDN/インターネットから選択でき、データ転送速度は、専用線接続の場合で毎時400MB、ISDN接続の場合で毎時50~200MB、インターネットの場合はユーザーの環境に依存する。専用線を利用する場合は、データの送受信を行なう専用UNIXサーバー“パープルボックス”を設置し、Ethernetを経由してクライアントマシンに接続する。パープルボックスは、標準9GB(最大200GB)のハードディスクを搭載し、その他のスペックについては非公開となっている。 “WAM!NET”のサービス価格は、7000円から。専用線を引きパープルボックスを設置する場合では17万円から。画面左が“パープルボックス |
3Dモデリングデータを立体で表現
Tooは、同社が販売代理店を務める3社のソフト・ハードを組み合わせたレーザー加工システムを実演していた。これは、モデリングデータを切削機械に転送し、データのイメージどおりに樹脂版を立体的に切削するというもの。製造業などにおける製品のデザイン検討用モデル作成を想定している。ローランド デイー ジーの小型切削加工機『CAMM-3』 |
このシステムを使って樹脂版から加工されたアヒル、ハンニャの面など。アルミ版など軽金属の加工もできる |
米Robert McNeel社のモデリングソフト『Rhinoceros(ライノセス)』、ローランド
デイー ジー(株)の小型切削加工機『CAMM-3』、(株)リアルファクトリーが開発した小型切削機へのデータ転送をコントロールするためのソフト『Craft
MILLfor Rhinoceros』を組み合わせている。『Rhinoceros』はWindows 95/98/NT4.0に対応し、価格は16万円。『CAMM-3』の価格は230万円。『Craft
MILL for Rhinoceros』の価格は85万円。
『Mac OS X Server』と対応ソフトウェアを組み合わせたデモ
Mac OS X Serverデモ画面 |
アップルコンピュータ(株)の『Mac OS X Server』を用いたデモも公開されていた。(株)ヒューリンクスのマルチプロセスサーバー『HELIOS
EtherShare 2.5 with Mac OS X Server』と、シーアールシーシステム(株)の画像データ管理システム『Cumulus
4.0』を組み合わせた製品だ。 EtherShare 2.5は、64Bit対応のUNIX/RISCサーバーに、TCP/IPベースのネットワークサービス(マルチプロセス
AppleShare IP)を供給し、大容量データを扱うファイルサーバーとプリントサーバーを提供するというもの。これにより、Mac
OS X Server上でのファイル共有が容易になり、ネットワークの負荷も軽減されるという。Cumulusは、サーバー上に構築した画像データベースを複数クライアントで利用できる。価格は、EtherShare
2.5が5クライアントで30万円、Cumulus Network 4.0が39万8000円。