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アップル、新iMacとiBook、Mac OS 9を発表

1999年10月08日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

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アップルコンピュータ(株)は7日、新iMac(3モデル)とMac OS 9、およびiBookの国内販売について発表を行なった。




DVモデルが追加された新iMac

今回登場した新iMacは、DVD-ROMドライブを搭載した『iMac DV』と『iMac DV Special Edition』、そしてスタンダードモデル『iMac』の3モデル。今月16日に販売を開始する。

いずれのモデルも、従来よりもさらに透明度を高くしたトランスルーセントボディを採用し、CD-ROMドライブおよびDVD-ROMドライブはスロットイン方式を採用している。冷却ファンを搭載せず騒音を抑えた設計が特徴。10/100Base-TX対応のEthernetカードとK56flexおよびV.90対応の56kbpsモデムを搭載する。搭載OSはMac OS 8.6。“AirPort”(エアポート)によるワイヤレス通信用アンテナを標準で内蔵しており、AirPort対応の拡張スロットを装備する。

新iMacは、CPUとしてPowerPC G3-350MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と6GBのHDD(UltraATA)、24倍速のCD-ROMドライブを搭載する。本体カラーは“ブルーベリー”のみ。価格は11万8000円。

iMac DVは、CPUとしてPowerPC G3-400MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と10GBのHDD(UltraATA)、4倍速のDVD-ROMドライブを搭載する。FireWireポートを2つ搭載し、ビデオミラーリングに対応。デジタルビデオに対応したビデオ編集ソフト『iMovie』が付属する。

同社がiMacと同時に発表したiMovieは、ドラッグ&ドロップで動画シーンの入れ替えやカットを行なうことが可能で、テロップの挿入や各種特殊効果にも対応する。iMovieで作成した動画は、そのままFireWire経由でデジタルビデオカメラに転送して録画したり、QuickTime形式でHDDに保存することが可能。

iMac DVの本体カラーは、“ブルーベリー”と“タンジェリン”、“グレープ”、“ストロベリー”、“ライム”の5色。価格は14万8000円。

iMac DV Special Editionは、より本格的なAV環境を提供することを狙ったモデル。CPUはPowerPC G3-400MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と13GBのHDD(UltraATA)、4倍速のDVD-ROMドライブを搭載する。FireWireポートを2つ搭載し、ビデオミラーリングに対応。ビデオ編集ソフト『iMovie』が付属する。本体カラーは“グラファイト”。価格は17万8000円。

『iMac DV Special Edition』
『iMac DV Special Edition』


マルチユーザーに対応したMac OS 9

同社はまた、Mac OSの最新バージョン『Mac OS 9』について発表した。PowerPCを搭載するMacintoshに対応し、動作には最低32MBの実装メモリーと40MBの仮想メモリーが必要となる。価格は1万2800円。販売は30日に開始する。

Mac OS 9は、インターネットを介したファイル共有機能、電子商取引に対応した検索機能“Sherlock 2”の搭載など、インターネット環境を意識した機能拡張が特徴。

Mac OS 9は、複数のユーザーが1台のマシンを共有して使用するためのマルチユーザー環境を実現した初めてのMac OSとなる。デスクトップ環境や、アプリケーションソフトの設定情報、メールアドレスなどがユーザーごとに保存される。“個人用フォルダ“を利用して自分だけのプライベートな情報を保存できるほか、“共有フォルダ”を利用して、ユーザー全員で情報を共有できる。インターネットを介してファイルを共有することも可能で、ウェブやFTPサーバー上のファイルを、ローカルファイルのようにシームレスに扱うことができる。インターネット経由でファイルをやりとりする際には“暗号化機能”によって、VPN(Virtual Private Network)を構築し、セキュリティを保つという。

また、マシンにログインする際には、音声入力を利用した“ボイスプリント”(声紋認証)によるパスワードを利用できることが特徴。マイクに向かってキーワードを声に出すだけでログインが完了する。


iBookは16日に販売開始

同社は、トランスルーセントボディを採用したノートパソコン『iBook』の国内販売に関する発表も行なった。国内での販売開始は16日で、価格は19万8000円。なお、同社は新iMacとiBookの発売を記念して、(株)西武百貨店と共同でイベントを開催する。“iWeek in SEIBU”(アイウィークイン西武)と名づけられたこの企画は、今月15日から31日まで、東京の有楽町西武で行なう。有楽町西武全館でiBookとiMacを展示・販売するほか、抽選やインターネット体験など、さまざまなイベントを実施するという。

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