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デジタルガレージ、音楽CD・ビデオなどを扱うオンラインショッピングサイト“WebNation”を開設

1999年10月07日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)デジタルガレージは、音楽CDやビデオ、DVDを販売するオンラインショッピングサイト“WebNation”を開設、本日より販売を開始した。国内製品約30万点を網羅し、卸業者、宅配業者らと提携して注文から発送までのシステムを構築。将来はコンビニエンスストアチェーン大手の(株)ローソンの店頭で品物の受け取り、代金決済も行なえるようにする予定だ。

WebNationのトップページ
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デジタルガレージは、音楽CDなど商品データベースとウェブのデザインを手がけ、システムインテグレーションを(株)東洋情報システムが担当。商品仕入れはライラック商事(株)、配送はヤマト運輸(株)と提携する。

デジタルガレージによると、同サイトの特徴は(1)リアルタイムで在庫を確認できる、(2)日本型ECスタイル、(3)商品検索が簡単、(4)コンテンツの充実、(5)少ないクリックで購入可能――の5点だという。(1)については、ライラック商事のPOSシステムと連動し、商品の在庫状況を3段階で表示。在庫があれば、最短2日間で宅配されるという。(2)ではヤマト運輸のシステムとの連動により、配達時間を2時間刻みで指定可能。また商品注文から発送まで、今商品がどの状態にあるのかをリアルタイムで参照できるようになっている。

また(4)では、新作やベストセラー情報、評論家とユーザーによる作品批評など、音楽と映像関連のコンテンツを充実させるという。また今後はアニメ、ゲームなどコンテンツのジャンルも拡大する方針だ。

現在は登録商品約30万点のうち、半分の約15万点の在庫があり、注文ができる状態だという。CD40枚まで送料380円が必要。決済はクレジットカードかヤマト運輸の代金引換サービスで行なう。

今後、同社ではローソンと提携、全国7100店とされるチェーン店の店頭で商品の引き取り、決済が可能なシステムをスタートさせるという。同社では販売開始1年間で20億円の売上を見込んでいる。

「東洋情報システムと協力して何かできないか探っていた」という林社長 「東洋情報システムと協力して何かできないか探っていた」という林社長



発表会では、同社社長の林郁氏が、「インフォシークジャパンの次の事業として、日本型の電子商取引のプラットホームを創った」と述べた。

5年前から、ECに向いているのは音楽だと思ってやってきたが、時期が早かった。しかし今ではノウハウの蓄積もある」と語った伊藤会長 5年前から、ECに向いているのは音楽だと思ってやってきたが、時期が早かった。しかし今ではノウハウの蓄積もある」と語った伊藤会長



また同社会長の伊藤穣一氏は「インフォシークはサーチエンジンを持ってきてローカライズするだけで済んだが、流通はローカライズが難しい。外国のシステムを日本に持ち込んでも成功しないのはそのためだ。使い勝手がいいか、セキュリティーは大丈夫か、サイト内の人の流れをどうさばくか、といった点に意外とノウハウが必要なもの。そこまで考えて開設したコマースサイトはWebNationが初めてでは」と他サイトに比べシステムが優れている点を強調した。

ローソンは全国に7100店が展開している。提携して配達、決済を強化したい」と話す舟木社長 ローソンは全国に7100店が展開している。提携して配達、決済を強化したい」と話す舟木社長



また東洋情報システム社長の舟木隆夫氏は、「お互いの強みを生かして作り上げたサイト。日本の電子商取引のデファクトスタンダードになるのでは、と自負している」と語った。

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