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NEC、パソコンとワイヤレスで接続できるモデムを発表

1999年10月07日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本電気(株)は、PHSのデジタル通信技術を利用して、パソコンとワイヤレスで接続する56kbpsモデム『AtermWM56』と、ノートパソコンなどに挿して、AtermWM56の子機として利用できるPCカード『AtermRC25』を発表した。価格はAtermWM56が3万2800円で11月上旬発売予定、AtermRC25が2万7800円で11月下旬の発売を予定している。

AtermWM56


『AtermWM56』『AtermWM56』



AtermWM56のモデム部分は、V.90またはK56flex方式に対応しており、最高通信速度は56kbpsとなっている。この製品に接続可能な機器は、同時発表されたAtermRC25のほか、すでに発表されているシリアルポートに接続するワイヤレス子機『AtermRS10』(関連記事参照)、PIAFSデータ通信機能を持つPHS(NTTドコモ、ASTEL)となっている。AtermWM56の子機として利用するには、登録作業が必要で、登録可能機器は最大6台まで(AtermRS10は計3台まで。RS10およびPHSを合わせて6台までとなる)となっている。子機との通信距離は、見通せる場所で約100m。

AtermWM56に登録された子機から、AtermWM56を介して一般公衆電話回線(アナログ回線)に発信することができる。例えば登録したPHSからAtermWM56を介して通話した場合、AtermWM56を接続したアナログ回線の通話となるため、PHSに比べて割安な料金での利用が可能となる。そのほか、AtermWM56に登録した子機同士での内線通話(電話料金はかからない)もできる。子機とAtermWM56間の通信速度は64kbps(AtermRC25、AtermRS10、PIAFS 64kbps対応PHSのみ)または32kbpsとなっている。

なお、AtermWM56はシリアルポートも搭載しており、シリアルケーブルで接続して通常のモデムとして利用することも可能。

AtermRC25


『AtermRC25』『AtermRC25』



AtermRC25は、AtermWM56の子機として使用できるほか、同社が発売している同様のワイヤレス通信機能を持ったISDNターミナルアダプターである『AtermIW60』の子機としても使用できる。AtermRC25は単独では、直接通常のPHS回線に接続することはできないが、PIAFSデータ通信に対応したPHSと添付のケーブルで接続することで、PHS用のデータカードとして利用できる。添付されるケーブルはNTTドコモおよびASTELのPHS用のみとなっている。

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