富士通(株)は、同社の最上位UNIXサーバー『GP7000F』シリーズのグローバルな販売を開始する、と発表した。またディスクアレー装置『GR720』も同様に世界的に販売する。北米、アジアなどに展開する同社の関連会社を通じて行なわれ、今後2年間で『GP7000F』シリーズの販売は2万9000台を予定し、そのうち1/4は海外市場への出荷との見通し。
GP7000F モデル 2000 |
GP7000Fシリーズは、米SPARC International社のライセンスを受けて、富士通が独自に開発した64bit
RISCプロセッサー『SPARC64GP』を搭載。同プロセッサーは同社としては初めて0.18μmプロセスの銅配線技術で作られ、動作クロックは300MHz。『GP7000F
モデル 2000』は最大64個まで、『GP7000F モデル 1000』は最大32個まで同プロセッサーを搭載できる。最大で1TBのディスクを内蔵可能。OSはSolaris7をサポートしている。出荷開始は両モデルとも2000年4月下旬を予定しており、価格はモデル
2000が86万ドル(約9030万円)から、モデル 1000が33万ドル(約3470万円)から。
GR270はRAIDレベル0/1/0+1/5をサポートし、ドライブ数は最大80台、記憶容量は27GBから最大2.1TB。インターフェースはFibre
Channel、Ultra Wide SCSI、Ultra2 Wide SCSI。サポートするOSはSolaris2.6、Solaris7、Windows
NT 4.0。GP7000Fシリーズのクラスターシステムと、SAN(Storage Area Network)の構築を支援するという。今年12月下旬の出荷予定で、価格は7万ドル(約740万円)から。
ターゲットは企業内におけるデータセンター、あるいはASPといったB
to B(企業-企業)システム、オンラインショッピングなどB to C(企業-消費者)システムなど、高いスケーラビリティーと信頼性が必要とされるネットワーク市場だ。販売は約30社の関連会社を通じて行なわれる。同社では今後、ドイツや米国内にサポートセンターを開設、これまでのフィリピン、オーストラリアに加えて一層グローバルなサポートを充実させるという。