インターネット・プロ(株)は、米Digi International社、住商データコム(株)と共同で、Linuxベースのリモートアクセスサーバー『Enterprise
Access Server CUTE5000EX』シリーズ(愛称『DivA(ディーバ)』)を開発、11月1日に発売すると発表した。
CUTE5000EXは、ISPや中小企業、教育機関向けのラックマウント型リモートアクセスサーバーで、Digi
InternationalのISDN着信できるBRI/PRIボード『DataFire RAS Family』を搭載する。OSはRed
Hat Linux 6.0。
『CUTE5000EX1』と『同EX2』の2製品があり、EX1は、2Uのラックで最大6ポートのPRIを搭載でき、最大144チャネルのモデムを制御可能。EX2は、2ノードのシステムを4Uのラックに集約したモデルで、最大16ポートのPRIを搭載可能、最大384チャネルのモデムを制御できる。
『CUTE5000EX1』(左)と『同EX2』(右) |
『CUTE5000EX1』の中身
また、同シリーズを購入したユーザーには、全国規模のハードウェア保守、導入前の初期設定プレインストール、現地設置サービスが提供される。従来のリモートアクセスサーバーの保守サポートはセンドバック方式が大半を占めるが、同社はユーザー専用のコールセンターを用意する。センターに連絡が入った時点でトラブル分析を行ない、ハードウェアの問題であれば保守担当者が現地に出向するという。
価格は、EX1が348万円から、EX2が598万円から。
両製品の主なスペックは以下の通り。
モデル名 | CUTE5000EX1 | CUTE5000EX2 |
CPU | Celeron-500MHz | Pentium III-450MHz |
チップセット | Intel 440BX AGPset | |
メモリー | 256MB(SDRAM) | |
HDD | 10.1GB(Ultra ATA) | |
CD-ROMドライブ | - | 40倍速CD-ROMドライブ |
ネットワーク | 10/100BASE-T | |
付属品 | キーボード、マウス | |
OS | Red Hat Linux 6.0 | |
本体サイズ | 幅482×奥行き450×高さ88mm | 幅482×奥行き660×高さ177mm |
重量 | 約12kg | 約30kg |
また同社は、Linux対応グループウェアを搭載したThinサーバー『ELIAS-LX in CUTE2000EX』を10月1日に発売する。
『ELIAS-LX in CUTE2000EX』 |
同製品は(株)リンコム開発のLinux対応グループウェア『ELIAS-LX』を搭載したオールインワンモデルのThinサーバー。CPUにCeleron-333MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と4.3GBのHDD(Ultra
ATA)を搭載した『ELIAS-LX in CUTE2000EX1』と、Celeron-400MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と6.4GBのHDD(Ultra
ATA)を搭載した『同EX2』の2製品が用意されている。
ELIAS-LXは、ApatchやPHP、PostgreSQLといったフリーウェア上で動作するLinux対応グループウェア。アクセス管理機能のほか、“スケジューラ”や“カレンダー”、“掲示板”といったアプリケーションモジュールを搭載する。
価格は、ELIAS-LX in CUTE2000EX1が39万8000円(同社インターネット直販価格29万8000円)、同EX2が49万8000円(インターネット直販価格39万8000円)。