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IFS、統合型業務支援ソフト『IFS Applications 2000』のコンポーネントを発売

1999年09月28日 00時00分更新

文● 編集部 高柳政弘

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スウェーデンのIFS Industrial & Financial Systems社(IFS)とIFSの日本法人のIFSジャパン(株)は、中規模および大企業向けのERP(統合型業務支援)ソフト『IFS Applications 2000』のコンポーネントである『IFS Manufacturing(生産管理)』と『IFS Distribution(販売物流)』を発売したと発表した。IFS Application 2000はオブジェクト指向技術によって開発され、『IFS Manufacturing(生産管理)』『IFS Distribution(販売物流)』『IFS Financials(会計)』『IFS Maintenance(設備保全管理)』『IFS Human Resources(人事管理)』『IFS Engineering(エンジニアリング)』『IFS Front Office(フロントオフィス)』のコンポーネントで構成される。さらに、コンポーネントは複数のモジュールで構成されている。また、モジュールは独立して稼動しているが、モジュールを組み合わせることによって、企業の需要に合わせたシステムを構築できるという。

生産管理コンポーネント(システム)のIFS Manufacturingは、“生産計画”“繰返生産管理”“部品見込生産”“受注生産管理”“製造オーダ管理”“資材所要計画”“能力所要計画”“作業実績管理”“原価管理”“制約型スケジューリング”の複数のモジュールで構成される。同コンポーネントは、モジュールの組み合わせによるシステムの導入が可能であり、独立した生産管理システムとして、生産管理と販売物流を統合化したシステムとして、そのほかのコンポーネントを組み合わせて企業の総合的な情報システムを構築することができる。また、同コンポーネントは、IFS EngineeringおよびIFS Maintenanceと組み合わせて、製品のライフサイクルを管理するシステムも構築できるという。

販売物流コンポーネント(システム)のIFS Distributionは、“受注出荷管理”“在庫管理”“購買管理”“請求管理”の基本モジュールで構成されている。この基本モジュールに、企業の需要に合わせて、“顧客納品計画”“仕入先納品計画”を追加できる。また、IFS Applications 2000のモジュールも追加できるという。

同社社長兼CEOのベント・ニルソン(Bengt Nilsson)氏は、「20年前ならば通用した(システム構築における)5ヵ年計画は、現在では通用しない」と語った。それは、最初に計画を立てたゴール(ビジネス環境)がどんどん変わっていき、システムを半分程度構築したときには使いものにならないと解説した。だから、ゴールの変化に柔軟に対応できるコンポーネントを積み上げていくやりかたが正しいと力説した。そこで、ベント・ニルソン氏は、オブジェクト指向技術を採用したコンポーネントおよびモジュール構造を基にしたERPソフト『IFS Applications』を開発したという。同製品は、米ゼネラル・エレクトリック社(GE)、米モトローラ社、日本電気(株)など1600社を超える導入実績があるという。

ベント・ニルソン氏は、『IFS Financials』と『IFS Maintenance』を2000年の第1四半期に発売する予定だと語った。

IFS社長兼CEO(最高経営責任者)のベント・ニルソン氏
IFS社長兼CEO(最高経営責任者)のベント・ニルソン氏

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