「液晶モニターの世界生産第数は対前年比約3倍の474万5000台となる」「9月第1週のパソコン販売台数は、対前年同週比54パーセント増」--こんな結果が発表された。
(株)日経BPの運営する会員制データサービス『日経マーケット・アクセス』の調べによると、右肩上がりの成長を続けている液晶モニター市場は、今年対前年比192パーセント増の474万5000台の世界生産台数を記録するという。2000年には液晶パネルの供給不足によるパネル単価の値上がりが解消されて価格も徐々に下がり、対前年比47.5パーセント増の700万台にまで達する見込みだ。
現在、液晶モニター市場の6割は日本のメーカーが占めており、中でも日本電気(株)が世界の19.2パーセントを生産してトップの座についている。しかし昨年後半から台湾に生産委託を行なうケースが増加しており、9月21日に起こった台湾での大地震の影響が小さければ、台湾メーカーによる生産比率が世界で3分の1になるという。
また、家電量販店55社のPOSデータを扱うGfK Japan(株)の集計によると、9月第1週のパソコン販売台数は、対前年同週比で54パーセント増、対前週比2.2パーセント増となっている。金額では、前年同週比39.4パーセント増、前週比1.3パーセント減という。
金額の減少は、この2週間の各メーカーによる夏モデルの値下げを受けたもの。主要メーカーは、8月下旬からWindows
98 Second Editionの発売を控えて、在庫を2~3万円下げて販売した。これにより、売れ筋モデルの品不足も見られたため、次週は平均販売価格の下落に一応の歯止めがかかりそうだという。