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サン、“Sun .com Enterprise Symposium '99 Tokyo”を開催--21世紀に向けたインターネットビジネスとは?

1999年09月22日 00時00分更新

文● 編集部 寺林暖

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サン・マイクロシステムズ(株)は21日と22日の2日間、“Sun .com Enterprise Symposium '99 Tokyo”を開催する。同社の製品/戦略の説明のほか、21世紀に向けたインターネットビジネスの在り方を探るテーマが設定されている。1日目の午前は基調講演、午後はテクノロジーセッションが行なわれた。

基調講演では、米サン・マイクロシステムズ社のWolrd Wide Sales部門でVice Presidentを務めるFrank Pinto(フランク・ピント)氏が「PCが主流の時代は終わり。今や、PDAや自動車、携帯電話など、多様な端末を通したインターネット接続が行なわれている」とネットワークコンピューティングの現状について指摘した。

米サン・マイクロシステムズ社のWolrd Wide Sales部門でVice Presidentを務めるピント氏
米サン・マイクロシステムズ社のWolrd Wide Sales部門でVice Presidentを務めるピント氏



そして、「日増しに増加するアクセスに耐えられるだけのスケーラビリティーやインフラストラクチャー、セキュリティーの重要性が再認識されている。当社はエンドユーザー向けデバイス“webtop.com”、企業用アプリケーション向けコンポーネント“portals.com”、サーバー向けの製品/技術“datacenter.com”と、3つの製品群の開発を進め、各ユーザーのニーズに応えていく」と語った。

テクノロジーセッションでは、米サンと米ネットスケープ社の合弁組織であるSun-Netscape Aliance(SNA)の日本代表を務める末次朝彦氏が、「Alianceは3月30日の設立発表後100日間で、120億円以上の売上、300社以上への販売を達成。E-コマースソリューション製品、メッセージング/ホスティング製品、ディレクトリー/ウェブサーバー製品の、世界におけるシェアは1位を確保している」とSNAの業績を紹介した。

Sun-Netscape Alianceの日本代表を務める末次氏
Sun-Netscape Alianceの日本代表を務める末次氏



また、末次氏は、E-コマース関連製品の日本語版や、ブラウザー経由でイントラネットに接続するソフトウェア“iPlanet Webtop”の開発を進めているほか、サンの『NetDynamics』およびネットスケープの『Netscape Application Server』両方の機能を持つ統一アプリケーションサーバーソフトウェアを来年上半期に出荷する予定を明らかにした。

同社の製品事業統括本部でワークグループ&ネットワークサーバー事業部のプログラムマネージャーを務める辻俊春氏は、米国企業が同社製品を導入した事例を紹介した。

製品事業統括本部でワークグループ&ネットワークサーバー事業部のプログラムマネージャーを務める辻氏
製品事業統括本部でワークグループ&ネットワークサーバー事業部のプログラムマネージャーを務める辻氏



「ネット証券取引会社である米E-Trade社は、新しい投資信託取引システムを導入するため、ネットスケープ社のアプリケーションサーバー『Netscape Application Server』と米BEA社のミドルウェア『WebLogic』、そして当社のエンタープライズサーバーを採用した。新システムへの移行は約8週間で完了し、以後、顧客の増加とサービスの多様化に対して充分なスケーラビリティーを示している」と語った。

さらに辻氏は、「ネットビジネスでは、“オンラインシステムのスケーラビリティー=会社の成長”であり、“オンラインシステムの信頼性=会社の信頼性”になってしまう。当社はスケーラビリティー/信頼性ともに優れた製品を提供し、各企業のオンラインビジネスを成功に導いていく」と語り、講演を締めくくった。

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