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ラオックス、ザ・デジタル館を10月下旬に開店--企業イメージを刷新

1999年09月17日 00時00分更新

文● 編集部 高柳政弘

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ラオックス(株)は16日、新CI(企業イメージ確立戦略)を導入すると発表した。同社代表取締役社長の谷口好市氏は、CI変更の主旨として「21世紀に向かっての挑戦」であるとし、2001年開始のBSデジタル放送を見据え「デジタル社会への準備の先取り」だと語った。同社の'99年3月期の決算は、売上高が1542億4000万円(前年同期比8.8%増)で、経常利益も41億600万円(前年同期比11.5%増)と、ともに増加している。パソコン関連の売上は昨年末より好調だが、一般家電の売上に関しては厳しい状況にあるという。また家電業界は、大型店の出店競争や価格競争が激しいため、経営環境は厳しいという。そこで、同社はデジタル社会に対応した経営戦略と新しいイメージの確立のため今回のCIを導入したもの。

左から順に、ザ・コンピュータ館副店長の林正浩氏、代表取締役社長の谷口好市氏、代表取締役副社長の工藤信一氏
左から順に、ザ・コンピュータ館副店長の林正浩氏、代表取締役社長の谷口好市氏、代表取締役副社長の工藤信一氏



同社は、看板、包装紙、ショッピングバッグなどのイメージが堅く暗いと言われてきたため、同社の新しいロゴは従来の黒色部分を明るい青色に変更。これにより、同社は親しみやすく明るい企業イメージに刷新したいという。

ショッピングバッグ:旧(左)、新(右)
ショッピングバッグ:旧(左)、新(右)



同社は、10月1日にTVや雑誌において新CIを導入した宣伝を開始する。テレビCMは、1600名の社員で“Laox”の文字を作るもの。CMソングは、作曲家の小林亜星氏に依頼した。

同社は新CI誕生記念モデルとして、『ダイワオンライン株式投資おまかせセット』を販売するという。これは、『IBM Aptiva 20J』の本体に、インターネット接続設定の出張サポートと操作説明2時間が付属しているもの。価格は、出張サポート料金3万円を含み12万9800円。サポート地域は、関東圏。

また、同社は、パソコン教室にインターネット教室を併設していくという。インターネット教室は、Eメールの使い方を講習する“コミュニケーションコース”、検索エンジンの使い方を講習する“情報収集コース”、インターネットの株式投資を講習する“インターネット株式投資コース”など。

秋葉原に新店舗“ラオックス ザ・デジタル館”を10月下旬に開店する予定だという。同店は、敷地面積654平方メートル、延床面積5762平方メートル、店舗面積3336平方メートル、地下1階から地上9階(売場は1階から7階)。住所は、東京都千代田区外神田1-16-1(万世橋交差点沿い)。売上目標は年商100億円で、PC関連の売上とAV関連の売上の比率は7:3の見込み。売場構成は、1階と2階にAV関連、3階から7階までがPC関連になるという。コンセプトは、2001年のBSデジタル放送開始を見据えて“21世紀のデジタル社会に向けてAVとPCをリンクさせる”というもの。同店では、ザ・コンピュータ館のような店ではできなかった電子メールや音楽配信などの体験コーナーなども設置。同社既存のモバイル館は、ザ・デジタル館と客層が重なるため、デューティーフリー館になる予定だという。

同社の谷口社長は、ザ・デジタル館とザ・コンピュータ館の位置付けについて、前者が一般ユーザーを、後者が法人企業をターゲットにすると語った。

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