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デル、Linuxディストリビューション2製品をワークステーション製品との組み合わせで提供開始

1999年09月13日 00時00分更新

文● 編集部

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デルコンピュータ(株)は、同社の『Precision WorkStation(プレシジョンワークステーション)』シリーズ製品と、Linuxディストリビューションである『TurboLinux 日本語版4.0(スタンダード版)』および『TurboLinux PRO日本語版4.2』を組み合わせての販売を13日に開始した。両製品は、同社の法人営業本部、ダイレクトセールス事業部、およびインターネット直販“オンラインストア”を通じて、“DellWare(デルウェア)”サービスで販売する。価格はTurboLinux 日本語版4.0が7200円、TurboLinux PRO日本語版4.2が2万3800円。

両製品は、ターボリナックス ジャパン(株)が販売するLinuxディストリビューション。かな漢字変換システムとして、(株)ジャストシステムの『ATOK12 SE for Linux』とオムロン ソフトウェア(株)『Wnn6 Ver.3』をバンドルしている。TurboLinux 日本語版4.0は、最新のソフトウェアと商用アプリケーションを組み合わせており、プログラミングやオフィスのクライアントとしての使用に最適という。また、TurboLinux PRO日本語版4.2は、今月10日に発売されたばかりの最新のディストリビューション製品。オフィススイート『Applixware 日本語版』をバンドルしたことにより、ワープロ、表計算、メールソフトなどを統合し、ビジネス、ホームユースどちらにも対応したデスクトップ環境を提供する。

Linuxは、現在世界的に注目を集めている無償のUNIX互換オペレーティングシステム。同社はワークステーション製品の標準OSとして“Windows NT Workstation”を採用しているが、Linuxベースのシステム構築にも対応するため、製品購入時のオプションとして用意した。

サポートの提供は、両製品購入時に、サポートパッケージ『TurboLinuxサポートパック』を、DellWareサービスで同時に購入した場合のみ。同パッケージの価格は1万5000円。ターボリナックス ジャパンからは、ユーザー登録後90日間に3件までのインストレーション&クライアントセッティングのサポートが提供される。デルからは、『Precision WorkStation』シリーズ製品に対するハードウェアのサポートとして、24時間年中無休の電話によるテクニカルサポート、1年間の無料出張修理(オンサイト)サービス、および3年間のパーツ無償保証が提供される。

DellWareは、他社製のソフトウェア製品や周辺機器を同社の製品と同時に購入できるサービス。現在、約500種類以上の品目を取り扱っている。

『Precision WorkStation』シリーズは、Pentium IIIを搭載した『Precision WorkStation 210』と『Precision WorkStation 410』、およびPentium III Xeonを搭載した『Precision WorkStation 610』の3機種のワークステーション製品ががあり、いずれもデュアルプロセッサに対応している。CADや地理情報システム(GIS)、デジタルコンテンツやコンピューターアニメーションの制作、ソフトウェア開発などに適しているという。また、B.T.O.(ビルド・トゥー・オーダー:注文生産)方式により、プロセッサーの種類やメモリー、ハードディスク容量、グラフィックスなどのカスタマイズが可能。ただし、Linuxとの組み合わせには、一部仕様の制限がある。詳細情報はオンラインストアに掲載している。

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