日本電気(株)、鹿児島日本電気(株)(NEC鹿児島)は9日、鹿児島県出水市にあるNEC鹿児島の敷地内にアクティブマトリックス方式TFTカラー液晶ディスプレーの量産ラインを新たに構築すると発表した。付帯設備工事は今月開始し、2000年4月の稼動開始を目指している。設備投資額は約100億円。生産能力は、14型換算で月産2万5000パネルを見込んでいる。
TFTカラー液晶ディスプレーは、従来のノートパソコン向けに加え、昨年春からはデスクトップパソコン向け液晶ディスプレー市場が急速に拡大してきた。需要の増大に対応した新ラインの構築には、中古設備を活用することにより、量産までの立ち上げ期間を従来の1年から半年に短縮、設備投資額についても生産設備は70パーセント以上、ライン全体で30パーセント以上の削減が可能という。
NECのカラー液晶ディスプレーの生産拠点は、現在NEC鹿児島に2ライン、NEC秋田に2ライン設置されており、生産能力(14型換算)は同社全体で、月産22万パネル。新ラインが稼動すると月産24万5000パネルとなる見込み。
今回の新ライン構築のため、NECの液晶事業の今年度設備投資額を60億円から160億円に増額する。
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