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【WORLD PC EXPO '99レポート Vol.26】トーメンエレクトロニクス、ビデオカンファレンスシステムの新バージョンを発表

1999年09月10日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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トーメンエレクトロニクス(株)は、千葉・幕張メッセで開催中のWORLD PC EXPOにおいて、米White Pine Software社の多地点ビデオカンファレンスシステムの新バージョン『CU-SeeMe Pro 4.01日本語版』および『MeetingPoint 4.0日本語版』を発表した。CU-SeeMe Pro 4.01の価格は1万3800円で、10月末に出荷予定。MeetingPoint 4.0は10ユーザー版が138万円で、11月末出荷予定となっている。

トーメンエレクトロニクス、ソフトウェア事業部主任の広瀬努氏
トーメンエレクトロニクス、ソフトウェア事業部主任の広瀬努氏



トーメンエレクトロニクスは、6月2日に米White Pine Software社と輸入販売契約を結び、White Pine Software社のビデオ会議ソフトウェアの日本語化作業と国内でのマーケティングを行なっている。

CU-SeeMe Pro4.0では、ILS(Internet Locator Server)を利用した通話可能相手の検索や、最大12名までの画像の同時表示、国際標準規格H.323への対応による、『Microsoft NetMeeting』などのH.323クライアントとの相互接続といった、現行バージョン3.1.2の機能に加え、T.120にも対応し、アプリケーションの共有や、ホワイトボードの利用、ファイル転送が可能となった。

MeetingPoint 4.0は、多地点接続用ビデオ会議サーバー。国際標準規格H.323、T.120の利用による標準性、インターネット/イントラネット/LANといった既存のIPベースのネットワークを利用可能な汎用性が特徴。クライアントはCU-SeeMe Proだけでなく、Microsoft NetMeeting、インテル(株)の『TeamStation』などが利用できる。

また、MeetingPoint 4.0と同時に提供される予定のオプション製品として、『Continuous Presence』、『Streaming』が用意される。

Continuous Presenceは、H.323でのビデオ会議において、4つの画像を1つの画像にまとめて表示できるようにするもの。これにより、NetMeetingなどの、一度に1つしか画像ウィンドウが表示されないPeer to Peerクライアントでも、複数の参加者の映像を見ることができる。さらに、Voice Activateと呼ばれる機能により、4人以上の参加者がいる場合でも、発言した参加者の映像に自動的に切り替えて表示することもできる。

Streemingは、MeetingPoint 4.0を使って行なわれている会議の画像/音声データを、Microsoft Netshow Serverなどの、ストリーミングサーバーに渡すことができるソフトウェア。具体的には、Windows上の画像キャプチャードライバーソフトとして動作し、MeetingPoint 4.0の画像/音声データを“キャプチャー”して、ストリーミングサーバーで利用可能にする。

CU-SeeMe Pro 4.0はWindows 95/98/NT 4.0で動作する。MeetingPoint 4.0は、Windows NT 4.0版とSun Solaris版が用意される。また、Linux対応版が2000年春に予定されているという。なお、Continuous PresenceとStreemingについては、価格は未定となっている。

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