“WebMessenger”を利用した際の画面 |
日本電信電話(株)は、ウェブ上のコンテンツで感情のこもった音声を表現でき、これをCGアニメと同期させることができる音声合成技術“WebMessenger”を開発した。これは、音声を合成するシステムに、音声の加工を行なうツールを組みこんだもので、ウェブ上で「おはよう」などといった音声をキャラクターの動作にあわせて表現できる。
この技術では、文章に応じた口調を編集して感情のこもった合成音声が作成できるほか、『WebMessenger-Creator』で作成した音声を、用意されたCGアニメの動作表現に同期させることができる。また、あらかじめウェブブラウザに『WebMessenger-Player』を組みこんで、音声の単位データとCGアニメのデータを受信者が持つことにより、送信するデータ量が120分の1になるという。
同社では、この技術を自社で開発した遠隔教育システムなどのマルチメディアコンテンツの作成に利用したいとしている。単品での販売は予定していない。同技術を使用したデモシステムを、14~16日の“ICCC'99
EXPO”に展示する。